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今言う必要がありますか? 【仕事編】

前回の「今言う必要がありますか?」がご好評いただき、
色々とコメントやメッセージを頂きました。
誠にありがとうございます。

「仕事の場合はどうですか?」というご質問が多かったので、
書いてみます。


仕事なのだから、気遣いは必要ない。
間違えを率直に指摘するべきだ、と思われるかも知れません。

基本的にはその通りですし、相手も同じ心持ちなら、
その直球で良いと思います。

何週間も残業して仕上げた資料や、何度も修正が入る
終わりの見えないプロジェクトだったら…。

疲れ切って、心に余裕が無いところに、
いたわりの無い注意が飛んできても
素直に受け入れられないでしょう。私も無理です。

相手の心情を察し、言葉を選んで話す。
このひと手間で、仕事場での人間関係が潤滑になるなら
試してみたいと思いませんか?


忙しいのだから、その場で発生したミスは、その場で注意して
さっさと仕事を進めたいのが心情ですね。

風紀的なもの等、皆にも聞かせたい教訓的なものは
その場で注意しても良いと思いますが、
それ以外は、別室に呼んで注意したいところです。

他の人に聞こえる様なオープンな環境の場合は
尚更、言葉使いに気を付けましょう。
恥ずかしい思いをさせれば、遺恨が残ってしまいますから。

メールだったら、何度も読み返して
伝えたい要点を、短く、簡潔にまとめましょう。

自分が言われたくないことは、言わない。

問題点だけを責めるのではなく、
どうしたら良いのか改善点も忘れずに。

「何度同じことを言わせるんだ!」
「そんなの考えれば、普通分かりますよね」
「いつもミスがあるんですけど」

「普通は」「いつも」「当然」「そんなの」などの
大まかで威圧的な表現は、使わない様にしましょう。

感情に任せて、相手の人格否定をしないように気を付けて。

あなたの普通が、皆の普通とは限りません。
人によって得意不得意も違います。

自分が言おうとしている事は、主観が入り過ぎていないか
立ち止まって考えるクセを付けましょう。


本当にいつもミスしていて、問題なのであれば、
時間を取って話し合う必要があります。

・どこでつまずいてしまうのか?
・何が分かりづらいのか?
・改善するにはどうしたら良いのか?

高圧的な態度でも、卑屈な態度でもなく、
自分は味方で、一緒に改善していきたいのだという
真摯な気持ち
を、同じ目線で伝えることが大切です。


そして、責めるだけでなく、褒めることも忘れずに
褒められることで、やる気が出る人も多いですから。

「ここさえ直れば、完璧だね」
「いつも丁寧なファイリングをありがとう」
「アイディアはとても良いと思います」

小さなことで良いのです。
周りの人の小さな「得意」や「気遣い」に気付いて
口に出して褒める習慣を付けましょう。


こんなの、自分たちが新人の頃は当たり前だ、
そんなに優しく言っても、甘やかすだけだ、等
色々な感情があると思います。

期待しているからこそ、腹が立つこともありますね。

自分と同じ経験を、皆がする必要はありません。
昔は昔、今は今です。

個人個人に合わせた、怒るだけではない、
建設的な注意の仕方を学びましょう。

良好な人間関係を築いておけば、指示も通りやすく
無駄な衝突や話し合いを避ける事が出来ますから。

「私はこう思っていたんだけど、違ったかな?」
「私の勘違いかも知れませんが・・・」

と、自分の間違えかも知れないというスタンスで話せば、
相手もこちらの言う事を受け入れやすくなります。


人は完璧ではありません。誰でも間違いを犯します。
責め立てず、逃げ道を作っておいてあげましょう。

仕事でしか会わない人かも知れませんが、
1日の半分以上を一緒に過ごす訳ですから
人間関係が良い方が、気持ちよく過ごせますね。

今日もお仕事、頑張ってください!

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