大好きなじいちゃん。②

じいちゃんから買ってもらったもの

中古の学習机・お菓子の紗々（さしゃ）

私が買ってもらった記憶があるのはこの二つだ。

小学1年生　親に机をねだるもどうせ使わないからと買ってもらえなかった。友達の家に行くと真新しい机とランドセルが置いてあった。うらやましくて「つくえみせて」と友達の家を訪ねたこともあった。

小学2年生　じいちゃんが机を買いに行くぞと言うと私を車に乗せてリサイクルショップへ向かった。私は新しいのが良かったのにという残念な気持ち半分、ついに自分の机を持てるという嬉しさ半分でなんだかよく自分の気持ちがわからず不機嫌だった。5000円の学習机を買ってもらった。

この机で私は高校卒業まで勉強した。少しでも学費を抑えるために特待生試験の勉強も定期テストの勉強も、資格の勉強もこの机に向かった。

その結果5000円の机は特待生試験で入学費と学費一部免除という100倍以上の価値を私に与えた。

じいちゃんは勉強が好きで好奇心旺盛だった。

私が生まれる前からパソコンを購入し使いこなした。これからの時代は中国語が必要だ！！と15年前から独学で勉強していた。

90歳を超えても毎日、新聞を読みスーツを着ていろんな人に会いに行っていた。

そんなじいちゃんにあこがれて勉強してきたからか、学ぶことは楽しいこと。そういう姿勢が身についた。出来は悪かったけど。

年齢を気にせず挑戦するじいちゃんを私は尊敬している。

最後に紗々はなんで買ってもらえたかはすっかり忘れてしまったが、紗々は（高いので）大人の食べ物。と母に教え込まれていた私は買ってもらえた嬉しさで高熱をだした。かわいい5歳児である。