【推しの子】とYOASOBIの「アイドル」


友達から幾度となく勧められてはいたがなんとなく避けていた「推しの子」。
YOASOBIの「アイドル」を聞いてから読み始めてみた、と言う人が私以外にもいると信じているが、なんで読まなかったんだろうと後悔したくらいめちゃくちゃ面白い。

まだプロローグまでしか読めていない超新参、超初見だが、アイドル→推しの子→アイドルと聴いた上で感想を持ったので書いておきたい。

まず、アイドルの曲の長さは3分46秒。
この中にアイドルとしてのアイが全て詰まっている。
推しの子を全く知らない状態で聴いた時には何も感じなかった最後の一行の歌詞が、推しの子、プロローグを読み終わった後だと重みを持ってのしかかってくる。

アイの最後の一息。
彼女は3分46秒という短い時間の中でその生涯を閉じたのだ。

あまりにも早すぎる死であったこと、彼女が最後まで一瞬たりとも過たずアイドルとして駆け抜けたこと、そして間違いなく心から二人の母親であったことを、楽曲を通してこんなにも明確に伝えられるのか。

そしてもう一つ、アクア、ルビー、マリアの部分。
子供たちはアイの中に流れるものをふたりで分けて、しっかりと受け継いでいる。アイはふたりの中で生きている。

マリアは処女懐胎、彼女はアイドルだからもちろん相手なんて存在しませんよ、
というファンの妄言を全肯定してくれる自称
「私はマリア」
マリア崇拝は偶像崇拝でも有名だし、この一言だけで全てを嘘で見えなくしてしまうアイは本物のアイドルなんだ、と感じた。


また全巻読み終わる頃に感想を書いておきたいな、と思います。

(個人的に推しの子を避けていた理由として、アイドルが妊娠出産するなんて!と言うのが前提にある、という知識だけ生半可に知っていたので、む……となっていました。
私はでんぱ組.incのオタクなのでアイドルでありながら妊娠、出産の道を選んだセンターのみりんちゃんのことを応援していたからです。
蓋を開けてみたら、その認識は違う訳ではないけどむしろそこから始まるストーリーが本筋じゃん、と知って大いにびっくりしました。読み進めるのが楽しみです。)

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