詩/ 亡霊
亡霊よ
そのあまりにもか細い指先で
一体私から何を掻き毟ろうというのか
お前にやれるものは五万とあるが
満足な肉体さえ持たないお前に
どれほどのものが持てるというのか
魂を持たぬお前が
私から掻き毟ろうとするその執念
どこから来ているのか
心臓をくれてやろうか 重すぎるだろう
血潮をくれてやろうか 冷え切った朧には熱すぎるだろう
憐憫を向けてやろうか
愛を分かち合いはできないか
できないか
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亡霊よ
そのあまりにもか細い指先で
一体私から何を掻き毟ろうというのか
お前にやれるものは五万とあるが
満足な肉体さえ持たないお前に
どれほどのものが持てるというのか
魂を持たぬお前が
私から掻き毟ろうとするその執念
どこから来ているのか
心臓をくれてやろうか 重すぎるだろう
血潮をくれてやろうか 冷え切った朧には熱すぎるだろう
憐憫を向けてやろうか
愛を分かち合いはできないか
できないか
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