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『4クール目。86日目』

足の裏の皮がぬるっと剥けた。まるで、虫が脱皮するように、しぜんと剥けた。足の裏ぜんたいではない。一部がぬるっと剥けた。痛くも痒くも、ない。その後、自ら『ぺりりりん』とさらに剥いた。其処には、いつの間にか、がさがさでこりこりの足の裏があった。黒ずんでもいた。私は今、手の甲、顔、足の裏が黒ずんでいる事になる。

その足の裏が酷く荒れている。顔と手ばかりに気をとられていた。盲点だった。足に対する気配りが足りなかったようだ。今日からは、徹底的な『保湿攻め』をしなくてはならない。梅雨も近いと言うのに、この有り様だ。ま冬は、どうなるのだろうか。

さて、血液検査だ。
私は、休薬期間中にわざと羽目を外してみた。その、結果を披露しよう。
①癌転移が疑わしい。2024/02/13日
②肝臓に癌転移発覚後。抗がん剤治療開始前。2024/03/12日
③抗がん剤治療1クール終了後。2024/04/02日
④抗がん剤治療2クール終了後。2024/04/23日
⑤抗がん剤治療3クール終了後。長い休薬期間開け。2024/06/04
⑥基準値(下限値~上限値)
AST(GOT) ①76 ②44 ③23 ➃20⑤42➅3~30
ALT(GPT)  ①99 ②55 ③20 ➃19⑤35⑥9~41
LD(IFCC)   ①360 ②454 ③223➃170 ⑤187⑥124~222
ALP(IFCC)    ①95 ②91 ③68 ➃69⑤145⑥38~113
γ-GTP          ①343 ②216 ③81 ➃51⑤256⑥9~64

血液検査を素人風情がどう見るか。に、ついては一端置いておこう。
『ジャンクなフードでゴー』なる、私のふざけた実験は、この基準値を外れた数字を見るかぎり、次回の『ジャンクなフードでゴー』の開催は取りやめにした方がよさそうだ。当たり前なのだが、「病人はコンビニのレジ横には気をつけろ、基準値を軽くオーバーランするぞ」、か。

若しくは、抗がん剤治療の休薬期間が長すぎたのかも知れない。後、もう一つは、しじみの味噌汁を休薬期間中、飽きて止めていた。反省だ。思えば、湯治ツーリングにも持参すれば良かったのだ。お湯を入れればいいだけの代物だ。けれど、主治医は他のところを重点的に診ているの可能性も、大いに有る。私は『見て』。主治医は『診る』のだ。それがプロだ。主治医に血液検査の結果をどうこう言われる事もなかった。他愛のない、誤差かも知れない。

これから、4クール、5クールとこなしながら、7月には『CT検査』で、抗がん剤治療の効果を確かめる。まだ誰も、蓋を開けてみないと効果がわからないのが現状だ。4クール、5クール終了後に、休薬を長めにとる案も話した。その案でいくかどうかも、結局、私の『腹下り』次第なのだ。わからない事だらけなのが、『がんかわいがり』の面白いところだ。解いてみたいと、私に思わせる。暇な私には丁度良い。

今日は、たくさん数字が並ぶ。後発医薬品の話をしよう。
今日から点滴の一部が後発医薬品になった。なぜ、急に後発医薬品になったのかはわからない。様々な事情があるのだろう。

保険金額の小計。例えば4/2日は『¥238610』からの3割負担だった。ところが、本日6/4日は『¥92840』からの3割負担になっていた。一月分の限度額には届かない。珍しい。ありがたい。これは、殆ど同じ診療内容で、殆ど同じ薬効があるとされているものだ。私は何かのミスかと思って私の目を疑った。後発医薬品に改めて感謝だ。先発医薬品にも感謝だ。「後発医薬品の後追いにもめげずよく頑張った。優勝おめでとう」といいたい。
もう、相当儲けたので後は後発医薬品に任せてもらおう。患者には選択肢が必要なのだ。生きるか死ぬかの現場には、特に必要だ。明確に人間性が現れる。とにかく、選択肢、選択肢だ。必要とあれば私が選択肢を率先して作ろうと思う。

6月は、二度受診するのであまり意味はない。私は貧乏なので、限度額ギリギリ少な目になるかも知れない。すこし得、か。
これで、私の『がんかわいがり戦略』にも幅を持たせる事ができる。
3週間の1クールを、一ヶ月の1クールにしてもいい。すべては『腹下り』次第。臨機応変に対応してゆこう。


余談です。私の文章は大変癖がある。平易な文体でもある。癖がある平易な文体ということだ。同じような語の流れが繰り返される事もある。それを、直そうとして、文章からテンポが失われることもしばしばある。悪手だ。と判りながら、そう、直す事もある。
私は思い出した。カート・ヴォネガット大先生作家がワークショップかなにかの折に、それを「べつに構わない」と、していた事を。たぶん。そう、たぶん、そんなニュアンスのことを大先生作家の本で読んだ事があった。たぶん。だから、たぶん、私の文体はこのままでいいことにしようっと。カート・ヴォネガット大先生作家がそういうのだからさっ。




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