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『休薬期間中80日目』

朝から威勢のいい、怒鳴り声で起こされた。
我が家のはす向かいでは家の解体作業が行われている。その関係者の声だろう。重機の音がずっとしている。「ドゥゥゥゥゥ」と、喧しい。
今日は、朝から10メーターの風が吹く予報だったはずだ。風の音はしない。重機の「ドゥゥゥゥゥ」で風の「びゅゅゅゅゅ」が負けたのか。そんな、はずはない。天気予報は外れたのだろうか。

窓をあければいい。
ただ今の私は、起こされたてほやほやの『尿我慢』の状態にある。
そして、ベランダの日よけゴーヤの朝の水やりもしたいと思う。じゃあ窓を開ければいい。それがむずかしい。このままエッセイをだらだら書き続けてもいたいのだ。朝ならではの『半眠書き』は、それはそれで思考がぶっとんで面白いことにもなる。目の焦点も合っていない。

限界がきた。トイレだ。
気持ちのよい風が吹いていた。台風一過のような風だ。心配性の父親がウッドデッキ上のタープを外していた。この程度の風では、家に金具でクランプしたタープに問題ない。『バイクが倒れるかもしれない』、このぐらいの風までは大丈夫だ。けれど、まあ、心配性の父に従おう。タープを丸めて家側にガムテープ止めした。こんなもんでいい。昼過ぎにはまたタープでウッドデッキを覆う。

微睡みからぬけて、ゴーヤの水やりもした。日よけのゴーヤカーテンができればいい。実は、それほど期待していなかった。でも、できれば実も欲しい。小さな実が、いくつか『湯治ツーリング』から帰ってきたら生っていた。でも、それ以上の成長がない気もする。あとで、調べよう。切ったほうがいいのかも知れない。余ったバケツの底に穴を開けて、土をいっぱいに入れただだけの代物だ。

そして、腹冷え用の冬装備のベッドもそろそろ限界がきた。
私が、はっきり、汗臭い。発熱毛布と発熱シーツカバーはもういらないのだろうか。コインランドリーに行くか。もう、しばらく、待つか。私は冬物をいっせいに洗いたい。そうだ、いざとなればホッカイロがあるのだ。寒くなればぺたぺた貼れば良い。私は汗臭い私の現状から抜け出したい。コインランドリーにさっそく『GO』だ。




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