見出し画像

『毒顔龍』

5/7日に、3クール目の投薬期間が終わった。
さあ、雨降りのなかの6日間の休薬期間がはじまる。
ところで、私の『毒手』は順調に薄黒ずんでいる。これが、だんだんと顔にまで広がりつつあるように思う。これは、当初から予想されていた副作用のひとつだ。ただ、私の『春の庭いじり』で日焼けした可能性もある。

日焼け止めと、帽子を被っての作業でもあったので、どちらの影響なのかわからない。それに『マルガリッタヘア』に変えたことにより、鏡を見る機会も格段に減っているので、いつからこのようになったのかよくわからないのだ。とつぜん、「黒くね」と思った次第だ。もし、『毒手』の一種であるならば、例によって名前を付けなくてはならない(普通はそんなことしない)。

毎度、毎度、私のセンスが問われる大切な遊びだ。
『毒』は入れたい。『毒顔龍』でどうだろう。読み方は『独眼竜政宗』と一緒だ。『毒顔龍せいのほう』の誕生である。
必殺技も考えなくてはならない。『毒手』は元々が有りものだったので、爪先で敵の皮膚を「ぴっ」と引っ掻けば、全身に毒が回り私は勝利することができた。

しかし『毒顔龍』の必殺技は難しい。顔が薄黒ずんでいる、『毒顔龍』には意味がなくてはならない。「ぴっ」と皮膚を引っ掻く程度では倒せない敵もいる。そのための『毒顔龍』だ。それが、高尚なセンス遊びというものだ。
必殺技は『キッス』がいい。『キッス』で敵を倒すのだ。
49歳の平凡顔の『毒顔龍』が、敵を『キッス』でばったばった倒すのだ。
果たしてその必殺技名は、『毒キッス』でいいのだろうか。
『毒口』『毒すい』『どくすい』『毒紅』『毒紅キッス』、私が女であったなら『毒紅キッス』でよかっただろう。しかし、私は中年男なのだ。

『毒ちゅっ』でいこう。
ギャップ萌えというやつだ。『毒ちゅうちゅっ』でもいい。二度、必殺技が必要な敵もいるはずだ。それでいい。
いや、いや、まて、『ちゅう毒キッス』もいい。『ちゅうちゅう毒キッス』もいい。そのどちらかにしよう。

私のくだらない思考過程はこのとおりだ。
こういう者が心(頭)を病むのだ。くだらないことにこだわりすぎる。どこかで『ちゅうちゅう毒キッス』を食らったのかも知れない。

昨日の私の食事を書いておこう。
朝。バナナ。フェットチーネグミ。
昼。焼きせんべい5枚。アーモンド5粒。
夜。わらび餅。しじみ汁。フェットチーネグミ。
『ファスティングフェス』を開催しなければならない。腹を下すのが恐ろしいからだ。繊細な食事量の調整が必要になる。これしか方法がない。
飲み物は、緑茶。ポカリ。たまに珈琲だ。
サプリも摂取したくない。数日はこんなかんじで過ごす事になる。
これでも『スクワット300』は続けよう(左膝が痛いけど)。
『コーモン60』も続けている。たしか、3クール目は(ぎりぎり)漏らしていないはずだ。成果はでている。『漏らし知らず』でこのまま行きたい。

そう、久しぶりに『X』で愚痴を世界に向けてこぼしてしまった。
抗がん剤治療中の腹下し用の食事はないのだろうか、と。
『水分量50食物繊維30』とか『水分量10食物繊維0』とか、それぞれの抗がん剤治療中の患者が選べる食事がほしい。
いくらでもつくれそうなものなのに、なぜないのだ。需要がないのか。私だけ特別に腹を下しやすいのか。疑問だ。「消化によいものを食べましょう」、はテキトーなのではないのか。そこに、ちゃんとしたエビデンスはあるのか。「消化によいもの」はもう、さんざん食べた。『じゃーじゃー』になるだけだったぞ。

医療関係者も栄養士も言いにくいのだろうけれど。結局、「あんまり食べるな」が正解なのだろう。『栄養不足』の不安から、「食べるな」とは患者に言いにくいのだろう。患者自身が、『栄養不足』と『ファスティング』を天秤にかけなければならない。そういうことだ。
そして、あまたある食品メーカーは一刻も早く『抗がん剤治療中の患者用』の腹下りにならない食事を開発してほしい。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?