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『5クール。121日目』

率直にいって、5クール目は一番辛かった。
夕食時にあと3錠の抗がん剤を服用すればいい。ただでさえ、梅雨に弱い私のすべてのバロメーターが目減りしている感覚だ。果たして体調は戻るのだろうか。私の絶不調時にはサンタクロースが頭の中に現れる。プレゼントはない。ヘビー級のサンタクロースが鈴を鳴らしながらサンドバッグを叩き続ける。それが、昨夜だった。眠れたのは3時だ。

さて、今日で5クールを閉めて、121日間の『がんかわいがり』の効果と長い休薬期間と検査という未知数の領域に入る。場合によっては、終末医療行のバスに乗る可能性もある。抗がん剤の変更や、手術、他の病院を勧められる、とか。シュミレーションはしている。ただ、保険適応外の治療は受けないと決めている。だったら潔く私は逝くつもりだ。秋になれば50歳になる。



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