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在り続ける。
さっちゃんからLINE。そこに貼り付けられていた記事。
寂しさが込み上げてくる。この「珈琲美学 やま」は私たちのお気に入りの場所だった。バンドをしていた頃、沖縄でレコーディングすることが多く、スタジオもパークアベニューにあったので、この喫茶店とも近く、よく利用していた。昭和な雰囲気とリーズナブルで美味しい定食に魅了されていく私たち。
数年前にバンドメンバー3人でプライベートで行った旅行の際も、ここは外せないよねと、足を運び、やっぱりやまは最高だね‼︎また沖縄に来た時は行こうね‼︎と言っていたのに。
小さいお店は社会情勢の影響を受けやすいけれど、地元民からの愛もそれ以上に流れ込むように思う。創業39年、私たちよりももっと寂しさを抱いている人もいるだろう。そして何より、1番寂しいのはやまのご夫婦かもしれない。
記事を読み、ご主人のコメントを見る。いつかは訪れるエンドロール。いつかは下さなければならない決断。それを見たら、「39年間お疲れ様でした。美味しい定食と珈琲、心に残る風景をありがとうございました。」しかなかった。
何かが終われば何かが始まる。始まりがあれば終わりがあるって。誰かが言ってた。
やまが閉店しても、私たちの記憶には在り続ける。そして、早々忘れはしないよ。
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