ハマスホイへの手紙 〜静寂に遠慮して〜 2 北條カズマレ 2022年11月19日 02:10 一瞬が願った。永遠になりたいと。絵の中でその願いは叶った。この静けさでは、お墓に供えられた花すら、おしゃべりすぎる。暗闇の中に声をかけた。声がかえるまで、十万時間待った。思い出してみると、ほんの数分だったような気がする。世界中の埃が、床に寝そべるまで、誰も声を上げなかった。暗闇の中にボールを投げた。なんの音もしなかった。本当は投げてなかった気もしてきた。静けさは、灰とミルクのあいだ。存在の長風呂は安逸ではなく、絶望でもない。世界はずっと終わらないような気がする…そう、部屋の中の永遠が言った。世界の袋小路にあるという、時間の死体が積もった部屋で、椅子に座り続ける。さようなら、と言ったのに、まだそこにいるの?ああ、ずっといるよ。この閉じた白い広がりが限りなく自由な密室である限り。※画像は全て画像生成AI『Midjourney』で生成されたモノです。 ダウンロード copy #詩 #AI #絵画 #midjourney #画像生成 #ハマスホイ 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート