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ハマスホイへの手紙 〜静寂に遠慮して〜





一瞬が願った。




永遠になりたいと。





絵の中でその願いは叶った。








この静けさでは、




お墓に供えられた花すら、




おしゃべりすぎる。







暗闇の中に声をかけた。




声がかえるまで、十万時間待った。




思い出してみると、ほんの数分だったような気がする。








世界中の埃が、




床に寝そべるまで、




誰も声を上げなかった。







暗闇の中にボールを投げた。




なんの音もしなかった。




本当は投げてなかった気もしてきた。







静けさは、灰とミルクのあいだ。




存在の長風呂は安逸ではなく、




絶望でもない。







世界はずっと終わらないような気がする…




そう、




部屋の中の永遠が言った。







世界の袋小路にあるという、




時間の死体が積もった部屋で、




椅子に座り続ける。








さようなら、




と言ったのに、




まだそこにいるの?







ああ、ずっといるよ。




この閉じた白い広がりが限りなく




自由な密室である限り。



※画像は全て画像生成AI『Midjourney』で生成されたモノです。

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