PCユーザードーピングということ

高齢の父の12年選手のノートPCがお亡くなり

起動が不安定→とうとう起動しなくなりました。
リフレッシュしても来年でサポートが終了するWindows10だし、本人のたっての希望もあって新機種を購入。
本人の使い方は、

  • Word(の代替品)で文章作成

  • そのプリントアウト

  • メール

だけなので、古いPCをリフレッシュするのでいいのではないか、と思いましたが、

人生の残り時間をPCの遅さで浪費するのはいかがなものか。

と私も考え直したので、いろいろ見た結果、
Dell New Inspiron 14のAMD Ryzen7 8840U 8core 16GB RAM 1TB SSDをチョイス。
それでも10万円弱。
Windowsも高くなったもんです。
旧ノートPCは5万円弱でした。(12年前だけど)

夜に注文して、翌日の午後に到着ってどんだけ速いんだと驚愕しました。
リアルタイムで注文受けてから集配されて物流センターに移動していくのを確認していましたがすごい。

セットアップ作業

久しぶりにWindowsのセットアップをしたのですが、MSのユーザードーピングぶりが凄まじくてひきました。

本格的に起動しなくなる前の旧Acer Aspire15からバックアップしておいたデータを移す。
Windows updateをやって、Firefox, Thunderbird、LibreOfficeをイントールしてから、MSのEdgeやOutlookとかを切る一連の儀式を断行。

MSのサービスはOffice365の契約に持っていこう持っていこうとするので、これは必要作業で想定済み。

ところが、今回はOneDriveが最悪で、どんなに設定を変更しようとしても設定が復活して勝手に画像フォルダもバックアップして、5GBのOneDriveいっぱいだから容量増やす契約してのメッセージが出ます。

いや、切りたいんですけど、勝手にバックアップするのはそちらですやん。
どんな押し売り?
(MacのSonomaもこれに近いことやるようになった)

しかもOneDriveにバックアップ中は後ろで処理が動いているからか、表の動作が少しもたる。

あと普通に文字を打って変換→決定で反応がなく、しばらくするとカーソルが戻ってきた。

なにこれ?

と思ったら、IMEで誤変換のデータを集めて送信して精度を上げています、送信しますか?ということが原因らしい。

いや、そんなこと、前はローカルのIMEで学習させていたよね。
なんで全部吸い上げるの?

SDGsなんて絶対考えてないだろ

モヤモヤしながらも対策として、OneDriveをオフにした上で、ファイルをローカル保存のみにする設定変更、IMEの誤変換送信をオフ。

しかし、これは普通にMSのサービスを勧められるままに使っていたら、だんだん動作が重くなっていって4年くらいで買い替えになるのでは?
と思えてならないです。

ネットの帯域も使うし、新しいPCへの買い替えは懐にも厳しいし、地球資源にも厳しい。
そしてドーピングされたユーザーは他のプラットフォームには移れない。

SDGsなんて絶対考えてないだろ、という思いを強くしました。

こう考えているのは、どうやら私だけではないようです。

そんなに文句があるなら

ちなみに、

そこまで言うんならWindowsじゃなくて他のOSにすりゃいいじゃん

という意見、わかります。
自分が使うんだったらLinuxにするか、Windowsに適当に設定して使えばいいだけです。
私も手元にWindows11のPCがあります。

しかし、ユーザーは御年80代の父なんです。

以前、Macに触らせて導こうとましたが、「漢字変換がイマイチ」「文字が丸っこい」と不評でWindows に戻った経緯があります。
LinuxもWindows風にしつらえて与えてみましたが、ダメでした。

だからといって前述の通りWord(の代替品)で文字を書くのと、メールと印刷以外は全然使いこなせないのですが、使いこなせないなりに今まで使ってきたWindowsに戻ってしまうドーピングユーザーなのです。
悔しいですが。

それから、

やることが簡単ならば古いWindows PCでもいいんじゃない?

という気持ちもわかります。

しかし、なにかの拍子にPCの動作が遅くなるととたんにわからなくなるのが高齢者です。
あるべきところのボタンの位置が変わったり、クリックしてもレスポンスがないととたんにわからなくなるのが高齢者です。

なにかの具合でPCが遅くなると迷子になります。
原因がわからないし、原因の切り分け方がわからないので、その現象が自分の操作が悪いせいなのか、それとも機械(ハード)の故障なのか、OSの不具合なのかがわかりません。

そして、そのまま放っておきます。
メールの連絡が致命的にできなくなり、手書きに戻ったり、他の人に口述筆記をさせるという非常手段を取らざるを得ません。
これは手間がかかるし、周りに迷惑がかかります。
本人もなんだかちょっと自信がなくなってきたり、思考が止まり気味になってしまいます。
いいことありません。

SOSの電話がかかってきて、え?そんなことになっていたの?とビックリして駆けつけるということがこれまで何回もありました。
今回はとうとう限界だろう、ということでの新機種購入というわけです。

少なくともPCが旧式で動作が遅くなるということを避ける意味でも、高齢者ほど最新のPCが必要なのでしょう。
サポートする私も助かります。

さて、私の手元に来た旧Acer、リフレッシュしてLinux入れて遊びますか。
ドーピングじゃないPCの世界を味わってみます。

※5/16追記
過去のメールを確認して先代のPCはこれでした。めちゃ安かった。

15.6型ワイド液晶を搭載したノートPC
Acer社
Aspire V3 V3-571-H54D/K
http://kakaku.com/item/K0000385069/spec/
¥38,400
2.6 kg

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