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ChatGPTでデータ分析 #4 相関分析

1.キャラクター

彼はデータポイント間の関係を深く理解し、その相関を明確に説明することができるタイプです。
データの中に潜むパターンを解き明かすことに真剣です。

2.どんな時に活躍する

相関分析は、2つ以上の変数間の関係性を調べるために使われます。特に、変数間の線形関係の強さと方向を測定するのに役立ちます。
相関分析は以下のような場面で使われることが一般的です:

  1. 関係性の探索: 2つの変数がどの程度関連しているかを知りたい場合、相関分析を行うことで、それらの関係性を定量的に理解することができます。

  2. 変数間の相互作用の調査: 特定の変数が他の変数にどのように影響を与えるかを調べたい場合にも使われます。例えば、広告支出と売上高の間にはどの程度の相関があるかを調べることができます。

相関関係が因果関係を意味するわけではないことに注意が必要です。

例えば、アイスクリームの売り上げと気温を考えてみましょう。気温が高い日はアイスクリームがよく売れるかもしれません。この場合、気温とアイスクリームの売り上げは「相関している」と言います。
ただし、この関係は「一緒に動く」というだけで、一方が他方を引き起こすとは限りません。つまり、気温が高くなることでアイスクリームが売れるということは想像できますが、アイスクリームをたくさん売ったら気温が高くなるということは考えられませんよね。

相関分析は、データの傾向を探るのに便利ですが、原因と結果を調べるには別の方法を使う必要があります。

3.データ概要

年齢ごとの収入を調べた結果です。どうやら年齢と収入に関係があるように見えますが、本当に関係があるのか、またどの程度関係があるのかを調べます。

年齢ごとの収入

4.分析

以下、ChatGPTとの対話による分析実行ですが、
You:私のプロンプトコメントです。
HeChatGPTのコメントを元に要約記述したものですので、是非ご自分で確かめてください。
< >:補足として追加記載したコメントです。

You
correlation.csv
あなたは統計学のスペシャリストです。添付したデータは、年齢(age)ごとの収入(income)を調べたものです。年齢と収入に関係があるか相関分析によって調べようと思っています。
分析の手順を示したうえで、調べてください。

He
相関分析を行うための手順は以下の通りです:

  1. データの読み込み: まず、添付されたデータを読み込みます。

  2. 散布図の作成: 年齢と収入の関係を視覚的に確認するために、散布図を作成します。

  3. 相関係数の計算: 年齢と収入の間の相関係数を計算し、両者の関係の強さと方向を数値的に評価します。

  4. 結果の解釈: 相関係数の値に基づいて、年齢と収入の間にどの程度の関連があるかを解釈します。

それでは、これらの手順に従って分析を進めていきましょう。まず、散布図を作成します。
<散布図も自動で作成してくれます。>

年齢ごとの収入

散布図を見ると、年齢と収入の間には正の関係があるように見えます。つまり、年齢が高くなるにつれて収入も増加する傾向があります。
次に、相関係数を計算して、この関係の強さと方向を数値的に評価しましょう。 ​​
相関係数は約0.999です。この値は非常に高いため、年齢と収入の間には非常に強い正の相関関係があることを示しています。つまり、年齢が高くなるにつれて収入も増加する傾向が非常に強いことが確認できます。 ​​

You
ところで、相関係数はどのくらいから相関があると判断されますか。

He
相関係数の値によって相関の強さを判断する際の一般的な目安は以下の通りです:

  • 0.0から0.2の間: ほとんど相関がないと考えられます。

  • 0.2から0.4の間: 弱い相関があると考えられます。

  • 0.4から0.6の間: 中程度の相関があると考えられます。

  • 0.6から0.8の間: 強い相関があると考えられます。

  • 0.8から1.0の間: 非常に強い相関があると考えられます。

ただし、これらの値はあくまで目安であり、実際の判断には研究の文脈や他の統計的検定の結果も考慮する必要があります。
また、相関係数の絶対値が大きい場合でも、それが因果関係を意味するわけではないことに注意する必要があります。
<前述のとおり、相関があったとしても、それが因果関係があるかどうかは、しっかり考察しなければなりません。ここは非常に大事な点です>

5.注意点

You
ありがとう。相関分析をするときの注意点を教えてください。

He
相関分析を行う際に注意すべき点は以下の通りです:

  1. 因果関係の誤解: 相関関係があるからといって、必ずしも因果関係があるわけではありません。

  2. 外れ値の影響: 外れ値が含まれていると、相関係数が歪められることがあります。データを分析する前に、外れ値を確認し、適切に処理することが重要です。

  3. 線形関係の仮定: 相関係数は変数間の線形関係を測定します。変数間に非線形関係がある場合、相関係数はその関係を適切に反映しない可能性があります。

  4. 変数のスケール: 二つの変数のスケールが異なる場合、相関係数は影響を受けることがあります。必要に応じて、変数を標準化することを検討してください。

  5. データの量: 相関分析を行う際には、十分な量のデータが必要です。データ量が少ないと、偶然による相関が生じる可能性があります。

これらの点に注意しながら相関分析を行うことで、より正確で信頼性の高い結果を得ることができます。

You
変数の標準化とは何ですか。

He
変数の標準化(Standardization)は、異なる変数間での比較を容易にするために、変数の平均を0、標準偏差を1に変換する処理のことです。標準化された変数は「標準スコア」または「zスコア」とも呼ばれます。
標準化は以下の式で行われます:
Z = (x−μ)​/σ
ここで、x は元の値、μ は平均、σ は標準偏差です。標準化により、異なる尺度や単位を持つ変数を同じ尺度で比較することができ、多変量解析や機械学習のアルゴリズムにおいて特に重要となります。

6.参考文献

おすすめ!
(1)文系でもわかる統計分析
(須藤康介、古市憲寿、本田由紀著、朝日新聞出版)
対話形式で専門的な事項についても非常にわかりやすく解説してあります。また分析結果の読み取りについても記述されています。

(2)心理学統計入門
(実吉綾子著、技術評論社)
事例で説明してあるのでわかりやすいです。

(3)多変量解析超入門
(加藤剛著、技術評論社)

(4)ビジネスで本当に使える超統計学
(村上知也、矢本成恒著、秀和システム)

おすすめ!
(5)統計学の図鑑
(涌井良幸、涌井貞美著、技術評論社)
統計学について図表豊富に網羅的に解説してあり、初学者におすすめしますが、統計学のわかりにくいところ(過誤、不偏分散、自由度などなど)もしっかりと解説してあります。今でも見返すことがあります。

(6)らくらく図解アンケート分析教室
(菅民郎著、オーム社)
アンケートの取り方から解説してあり、とても実践的な内容です。

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