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畑の収穫、秋の昆虫たち。昆虫との熱い友情と熱いバトル。

今日は大変に良い天気でした。ノーマスクで秋の空気をたっぷり吸い込みながら自転車を走らせ、今日も畑へ。心地良い。

本日の収穫。サンチュ、小松菜、わけぎ、青梗菜。奥に水菜もあるけど隠れて見えない。

それにしても秋は昆虫が元気である。さきほどベランダで喫煙していたところ、上から突然カマキリが降ってきて腕にくっついたので驚いた。暗かったので誰だかわかんなかった。腕を振り回してまずは床に落とし、スマホのライトで照らしてカマキリであることを確認、「ああ君かい、大丈夫?」と思わず声をかけてしまった。サイズ感といい2階のベランダまで来るところを見ると、そろそろカマキリも産卵の時期かもしれない。玄関のハーブを食害するバッタやイモムシをなんとかしてほしいので、カマキリさんにはぜひ来年も来てほしい。頑張って卵を産んでください。

今週は、畑のヨトウムシとの格闘もあった。夕暮れ時に畑に行っては計10頭ほどは補殺したと思う。彼らは夜になると現れて、わしわしと音を立てながら大量の葉野菜を食す。大きくなってくると見た目には小さめのヘビみたいな感じになるから怖いし、葉脈だけ残して綺麗にたべてしまう大食漢だし、外来種であるヨトウムシには天敵らしい天敵がいないようだし、完全に厄介者でしかないんだけど、補殺するのも少し気が滅入る。

私とヨトウムシの出会い。
そう、あれはかれこれ十五年ほど前の秋の夜だった。ような気がする。

癌に罹患した今は亡き母が、「マクロビオティックというものをやりたい」というので、とにかく体に良さそうなものをということで無農薬の野菜作りに挑戦し始めたばかりのことだ。当時暮らしていた実家は東京北区の住宅密集地で日当たりが悪く、荒川にほど近い土地柄で土は粘土質。極めて家庭菜園には向かない土地ではあったが、せっかく土があることと高価な無農薬野菜を買い求めることへの忌避感と、母への想いと野菜栽培への好奇心が私を家庭菜園へと向かわせた。
そんな中である日、育てていた野菜の苗の葉が大きく欠損しているのを見て、誰が食べたのかと葉の裏などを調べたら誰もいない。なんで。何が起こっているのだ。本などで調べてみてそれがヨトウムシの仕業かもしれないことに気がつく。昼間は土の中で眠っているが、夜になると這い出して野菜を大量に食べ尽くしてしまう恐ろしい虫だという。夜に盗む虫、と書いてヨトウムシ。

そんな怖い虫がもしかして、うちにもいるの…?
改めて探索。そして私は、夕暮れ時の庭で数頭の大きなヨトウムシがワシワシと野菜の苗を食らう姿を初めて見ることになる。初見の際のその姿は、なかなか圧巻であった。夜盗虫と名付けられるだけのことはある。まるで盗賊が身ぐるみはぎに来たかのような。
割り箸で挟んで苗から剥がそうとすると、口でしっかり苗にしがみついてなかなか離れない。そうかと思うといきなり丸くなってコロリと下に落ち、その茶色い肢体は土に紛れて見えなくなる。屈強な上に迷彩服まで着てるとか、訓練された兵士かよ。

今日は日が暮れてもヨトウムシを発見できなかったので、そろそろいなくなってきたのかなと思っていたが。収穫した野菜を入れていた袋をを片付けようとしたら、袋の底にヨトウムシが二頭丸まっていた。まだいたのか。手強いなあ…

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