気を利かせ過ぎてはいけない

「気を利かせなさい」といつも母に言われて育ちました。少しでもぼんやりしていると、「気が利かないね〜」と言われまして。まるで、いつも人に気を遣っていることが存在価値であるかのようでした。

それを受け継いだのか、私は最近まで気の利かない人(正確には気を利かせようという気持ちのない人)が大嫌いでした。でも、最近気づいたのは、あんまり気を利かせ過ぎるのもどうなのか?っていうことです。

例えば飲み会などで、幹事でもないのに何かと気を回して動き回っている人。そういう人がいると、こっちまで何かしないといけないような気がしてきて落ち着かない。頼むから座ってくれと思う。

あと、何ヶ月か前に、前から歩いてきたおじさんとぶつかりそうになり、互いによけようとした末うまくいかず、「どっちにいくんだよっ」とどつかれた話を書いたのですが、それだって元を辿れば「私がよけなくちゃ」という、気を利かせる気持ちからきた行動だったのです。それなのに(笑)

あれ以来、もうよけるもんか!!ぐらいの気持ちで歩いています。その方が、相手もこちらの確固たる意思を察してよけてくれるので、スムーズな気がする。もちろん、何があってもよけない、ということではないですが。気を利かせようとしてチョコマカしない、ということです。

そしてそれは、自分はここに居ていいのだと、きちんと根を張るということでもあるのかな、と思います。

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