これもまた私

甲本ヒロトさん作詞の曲で、「No.1 」っていうのがありますね。べつにブルーハーツやハイロウズの熱心なファンというわけでもないのですが、その中で

僕らしくなくても僕は僕なんだ
君らしくなくても君は君なんだ

というフレーズがあり、それを目にした時は衝撃を受けました。たしか曲としてというより、詞として初めて接したんだと思います。他にも彼が作詞した詞をいくつか読んでいくにつけ、ああ、天才なんだなと納得しました。ストレートに心を打ってくる。あれこれ言葉を飾ってないのに、シンプルにすごい。もしかして彼は悟っているのではないか、と思う。

自分でも良くないと思うことをしてしまった時や、何もかもが冴えなくて、もうこんな自分は嫌だ、となる時。そういう時って、そういうのは自分ではない、本当の自分はそんなもんじゃない、と思っているから足掻くのですよね?良からぬ自分も自分だと普通に受け入れていたら、足掻く必要などないはず。ということは、人って意外と自分に期待しているんですね。

だけどヒロト氏は、

僕らしくなくても僕は僕なんだ
君らしくなくても君は君なんだ

と語りかけてくる。確かにね。なんかこのフレーズを見ると安心します。勝手な解釈だろうけど、何かちゃんとした自分でいなくてもいいんだっていう気がするから。

最近はnoteでも、何書いたらいいか分からないし、書きたいこと書けたと思っても後で見たらアレ?ってこともあるし、自分て一体何だっけ?って感じなのですが、これもまた私であるということで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?