滑舌が悪いがために飲み込んだ言葉たち

ハキハキと喋れる人っていいなあ、と心の底から思います。私はと言えば、滑舌が悪く、声も低音でボソボソとした喋り方です。滑舌が悪いことを悟られたくなくて、うまく発音できないワードは回避しながら喋ります。これ、結構疲れるんですよ。

具体的には、「き」とか「きり」という発音が苦手です。どうしてもうまく言えない。これに気づいたのは小3の時。それまでは自覚がありませんでしたが、きっかけは国語の音読で当てられて、「のこぎり」という単語の発音が変だと先生に指摘されたこと。何度も言い直しをさせられましたが、何度やろうがもう、口の中の構造がそういった発音に対応していないのだから、出来るはずがないのです。先生ヒドイ。(昔はひどい先生、そこら中にたくさんいましたよね笑?)

おにぎり、とかも苦手。大好きなのでしょっちゅう会話に登場しそうになりますが、その度にハッと息を飲み込んでおむすびと言い換えたりします。めんどくさい。しかもおむすびなんて今時おかしいし。

この間は髪を切ってもらいながら美容師さんに、「昔、鋸山に行ったら稲川淳二が怪談話をしていた」という話をしたかったのですが、「鋸山」がハードル高すぎてやめました。

こうして飲み込んだ言葉たちが、今日もお腹の中に溜まっていくのです。だから、書いて出したくなるのでしょうかね。

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