Beautiful world
人は私を傷つきやすいという
他愛もないことで 泣き
悪意のない言葉で胸が痛い
繊細な感受性が疎ましい
それでも
見つけられたものもある
誰も感動しない景色
あんなにも世界が美しく見えていたのは
そんな強過ぎる感受性
同じ景色を目にしていても
心に映るものは違う
春には
頬に風があたる幸せ
雨の日
傘のしずくさえ美しく
夏に
ひぐらしの声
秋に
枯れ葉を踏み締める音
冬に
冷たくなった息が 朝日にキラキラ輝いてる
きっとみんなと違った景色
私だけの特別なメガネ
このレンズに受ける痛みを
何倍にも大きくしたけれど
喜びや幸せも何倍にも増してくれている
こんな傷つきやすい私でなければ
あの頃出逢った景色、音、風の手触りさえ
心に刻むことなく忘てしまうだろう
生まれ変わる時はまた
もう一度私でいたいとは思わないけれど
こんな自分でなければ駄目だったのだろうと今 思っている
この胸の痛みに感謝して
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