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生活保護申請の時のこと

2021年の夏。ぼくは、うつ病と社交不安障害と診断され、同時に仕事で足腰を痛めたため働けなくなり、生活保護受給の申請をすることを決めた。


手持ちのお金も貯金も底をつきかけていて、残ったのは借金だけ。みじめな気持ちでいっぱいだ。

病気のため手続きが困難だと判断したぼくは、法テラスへ電話してみた。

そこから弁護士先生を紹介してもらい、手続きに同行してもらうことにした。

また他人まかせである。ぼくの悪いクセである。

弁護士先生に依頼することにしたのは、当時、借金もあったため自己破産も同時にお願いするためだ。

生活保護申請の同行依頼料を払ってしまったためお金が本当にヤバい。

自己破産も同時にしてもらうために、新しい銀行口座を開設するようにといわれた。

生活費の引き落としと生活保護費の受け取りのための口座だ。その他の口座は一旦凍結されてしまうためだ。

その後、弁護士先生とともに残高がほとんどない通帳と心療内科からもらった診断書を手に生活保護の申請窓口へと向かった。

しばらく待たされたのち手続きが始まる。窓口の担当者や弁護士先生から言われるままに書類を書いていく。

何回か担当者と弁護士先生とのやりとりがあり手続きは終わった。

後日、生活保護の申請結果が届き生活保護受給者としての生活がはじまった。ほっとした気持ちと恥ずかしさやみじめさを感じた瞬間だった。

正直なところ、元気な時は生活保護っておかしくね?って思っていたけど、精神疾患を患い働けなくなった今は、ありがたい制度だと思って感謝している。

最初の月は日割りでお金がもらえた。

役場のなかにお金を支給してくれる窓口があり、そこでもらえる仕組みになっていた。

お金を受け取ったとき、まだ生きていけるんだ!と感じた。

2ヶ月めからは銀行への振り込みでの支給になるようだった。

正直なところほっとしたし、これで療養に専念できると感じた。ほんとにありがたい制度だ。

それから半年間、自己破産の手続きと心療内科へ行く日以外は、痛めた体や心の回復のため、薬を飲んで寝たり起きたりの生活が続くことになる。

生活保護受給者が考える生活保護制度②

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