社会学の面白さを伝えたい!

社会学は”見えないものを見ようとする学問”である。

「社会学を勉強する意味があるの?」、「社会学って結局何が言いたいの?」と何度も聞かれます。
一言で答えることが難しく、自分の勉強不足もあり「社会の当たり前とされている規律や規範を考え直す学問だよ」、「日常生活の生きづらさ、息苦しさを言葉にする学問です」と伝えるしかないです。

「ふーん、で、何をしているの?」、「それはどんな仕事に役に立つの?」

もうこれはテンプレすぎてどうしようもありません。
実際に経営、マーケティング、組織論を学んでますという人に比べたら直接会社の役立つ知識ではありません。

ただ表面的なスキルのような知識だけを学ぶことがそんなに重要なのでしょうか。

世の中では、ジェンダー的規範に生きづらさを感じる人、周りからの反応を気にして自分をうまく表現できないと苦しむ人。
今まで人々が見ないフリをして、我慢をして、苦しさをごまかしながら生きてきた経験は誰にでもあるはずです。

社会学はそんな見ないフリをしてきた苦しみや生きづらさを可視化する学問です。

お金を稼ぐため、会社で活躍するために直接活躍するための知識を得ることは難しいかもしれません。
しかし社会学を学ぶことで他者に優しくなり、自分を許せるようになるはずです。

社会学の眼鏡をかけると「別の姿」が見える。

時間は大切にしないといけないという考え方は私たちの生活の中では当たり前ですよね。

「時間がなくて忙しい」「時間は無駄にしてはいけない」

こんな普通なら聞き流してしまいそうことを 

いや”そもそも”時間って何?時間は実在するの?
時間が無駄になるってどういうこと?私は何に縛られているの?

こんな風に立ち止まってじっくり考え直す学問だと思います。
すると実は私たちが縛られている「時間」は産業革命の時に急速に普及したもので効率とか生産性を押し付けてくるための道具でしかないのかもしれないということに気がつきます。
そしてこんな時間に追われて生活することは本当に幸せなのか、もっと時間に縛られない生き方があってもいいんじゃないかと考えることもできます。

これがわかったから時間概念を作り替える、みんなの息苦しさを解決することができるというわけではありません。

ただ今ある当たり前を考え直すことで、見落としてきたこと、排除してしまっていたことなど良い部分、悪い部分に気がつくことができるはずです。

そして今とは「別の社会の可能性」を初めて考えられるようになるのです。

難しい理論とかたくさんあるし、まだまだ勉強不足な私ですが、社会学の面白さは今をしっかりと見つめ、そうぞうすることなんだろうなと思います。

【正解のないゼミ】
https://www.youtube.com/channel/UCsE0fr-s__-1blPjpnV_fHg



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