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死にたがりな少女、書籍化計画 第三話〜改稿&解説編〜

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3月4日、宝島社文庫からデビュー作『死にたがりな少女の自殺を邪魔して、遊びにつれていく話。』が発売されました!\\\\٩( 'ω' )و ////

発売日から沢山の方に読んでもらい、さらに好評な感想もいただけて本当に嬉しく思っています!

ラノベっぽいタイトルの一般文芸作品なので、「若い層に見つけてもらえるのか?」「一般文芸を好む読者さんに読んでもらえるのか?」なんて心配もしていたのですが、発売前にツイートがバズったこともあって、いろんな層に読んでもらえているようです!

買ってくれた人達はもちろん、本作品に関わっている全ての方に感謝しております!本当にありがとうございます!( ˃̣̣̣̣̣̣ ω ˂̣̣̣̣̣̣ )🙏


今回は死にたがりな少女の内容に触れた解説記事(というよりは改稿に関する苦労話や小ネタ)を書いていこうと思います!


※ここから先はネタバレを含みます。また本編以外の情報は必要ない!って人は読まない方がいいかもです。


まず、書籍版が発売するまでの大雑把な流れを書きます。

2018年4月 初稿完成
死にたがりな少女は長編小説に初めて挑戦した作品でした。公募に出す為に無理矢理三週間で書いたこともあり、かなり完成度が低かったです。(初稿版唯一の見所は「一之瀬がサンタコスチュームを着るシーン」という。)

2018年12月 web版へ改稿
作中で死神と取引した日である12月25日からなろうとカクヨムに投稿しました。同時に大幅改稿したことで、初稿で納得がいかなかった部分の大半が良くなったかなーと思います。(1章4の100万円を渡そうとしたシーンや3章5の花火回ラスト一行などはweb版執筆時に加筆しています。)

2020年6月 ネット小説大賞 受賞
小説家になろうで開催された第8回ネット小説大賞に応募した結果、受賞&書籍化が決まりました。ここからさらに大幅改稿して、2021年3月に発売したのが書籍版となります。


ということで、まとめると死にたがりな少女は初稿版→web版→書籍版の3種類があります。

初稿版は公開する予定がないのですが、web版から読んでくれている人も多いので、本記事では作品の内容に触れながらweb版から書籍版の改稿について書いていきます。


・web版からの改稿案(全体)


元々Twitterのフォロワー複数人から「読みたい」と言ってもらえたことがwebに投稿したきっかけで、いつか取り下げて公募に再チャレンジするつもりでいました。そのため、大幅改稿はしたものの改稿する余地を残していたので、受賞する前から改稿案をまとめていました。

web版から展開が変わった部分に関しては、基本的に全て僕の判断で変えました。受賞した作品、担当編集、出版社によっては「違う展開にしてください」と言われることもあると思いますが、今回は岡田さん(担当編集)から展開に関する指摘はほぼありませんでした。

岡田さんから頂いた指摘の大半が、自分の中で納得がいっていなかった部分だったので、ほとんど自分のやりたいようにやらせてもらえた感じでした。

改稿で辛かった部分をあげるとしたら、公募用に書いていた原稿とは縦の文字数が違ったことです。web版も縦書きのワードで書いていたのですが、ちょうど一行に収まるように削れるところは削って書いていました。そういった部分が全て次の行にはみ出てしまい、めちゃくちゃ頭を抱えました。


・第一章


展開に関してweb版から大きな違いはないのですが、心情描写の書き方を変えたことで、より自然と物語に入っていけるようになっているかと思います。


各話の改稿ポイントや小ネタなど


1→プロローグ。web版より描写を細かくしたことで読みやすくなっているかなーと思っています。web版では子供っぽい服とだけ書いていた一之瀬の服装もしっかり書きました。服装に関しては初稿版の時から決まっていたのですが、テンポ重視で本文には書いていませんでした。


2→死神との取引回。主に死神の台詞を変えました。もしかしたら、このエピソードが一番改稿が少なかったかもしれません。web版では死神の年齢を予想している描写がありましたが、書籍版ではあえて触れないようにしました。(想像にお任せします!)


3→ウロボロスの銀時計回。読みにくいと感じていた部分を読みやすくしました。また、web版ではマンションを買ったことになっていますが、書籍版では部屋を借りたことになっています。ちなみに普段は横に同じ文字が並ばないように書いているのですが、31Pの2〜4行目の「直」が横に三つ並んでいるところはわざとやっています。(電子書籍はズレている模様)


4→100万円回。展開自体に変更はないのですが、改稿にめっちゃ時間を費やしました。web版を読んでいて引っかかる部分が多かったので、何度も書いては消してを繰り返しました。めっちゃ読みやすくなっているかと思います!

小ネタ→最後らへんに「十八年間(当時)生きてきて〜」と書いてあるのですが、年が明けた後なので冒頭(一章1)と同じ年なんですよね。一章1では「今年で二十歳になる僕の〜」と書いてあります。つまり、文章通りに読むと年齢が合わないことになります。「作者やらかしているじゃねーか!」と思うかもしれませんが、これはミスではないです。その理由は複数個あるので、どうしてこうなっているのか考察してもらえたら嬉しいです!(相葉の生い立ちや性格などから予想してもらえると分かるかもです!)

ちなみにツッコミがくるかな?と思っていたのですが、今のところ誰からもツッコミがなく、さらに言えばweb版からツッコミを待っていたので、意外と気づかれていないようです(?) ただ、誤解を招きやすい部分ではありますので、もし重版した際はなんらかの修正をするかもしれません。初版を買ってくれた人は大切に!‪( ˙ω˙)و


‬・第二章


web版で人気だった死神回(二章5)とシャボン玉回(二章6)を軸にして再構成しました。元からファミレス回(二章1)が状況説明回で、映画回(二章2)、ゲームセンター回(二章3)、水族館回(二章4)の遊びにいく回を続けたところに死神回を持ってくる「上げて落とす」構成だったのですが、web版では映画回〜水族館回の役割を深く考えていませんでした。そこで書籍版では映画回→ゲームセンター回→水族館回で、相葉と一之瀬が少しずつ仲良くなっているのをしっかり分かりやすくして、死神回がより印象的になるようにしました。


各話の改稿ポイントや小ネタなど


1→ファミレス回。細かい部分を読みやすくしました。特に大きな変更点はないのですが、「今の若い層だとテレホンカードを知らない人もいるから」という指摘が入ったので、テレホンカードの使い方に関する台詞を加筆したのが印象的です(ジェネレーションギャップ)

小ネタ→ この二章1では15回目の自殺を邪魔しています。冒頭(一章1)と同じ4月に起きたエピソードなのですが、自殺した回数が12から15と一気に増えています。これに関しては新年度が始まったことで、一之瀬自身の心情に変化があったり、父親に「学校に行け」と言われる回数が増えたりして、自殺の回数も増えた……という裏設定です。


2→映画回。最後の相葉が映画に対して抱いた感想がかなり変わっています。書籍版の方が相葉らしく、相葉がどういう人物か分かりやすくなっているかと思います。

小ネタ→web版では「チュロス」のことを「チュリトス」と書いていたのですが、岡田さんの指摘により「チュロス」になりました。どうやら「チュロス」が一般名称で、「チュリトス」は日本でしか使われていない商品名らしいです。ずっと「チュリトス」と呼んでいたので、ビックリしました。ビックリしすぎて椅子から転げ落ちました。


3→ゲームセンター回。web版では単純に遊びにいく回だったのですが、書籍版ではこの回で物を捨てられていることを明かして最初は暗いスタートになっています。そこから「いつの間にか夢中で遊んでいる二人」という構図になって、映画館回から少し前進している感が出せているかなーと。ちなみにクレーンゲームで二時間持たせようとした無計画さは相葉らしくて気に入っています(?)

小ネタ→ウーパールーパーは実際に僕が飼っていて、書籍版で新たに加筆したフトアゴヒゲトカゲは岡田さんが飼っています。


4→水族館回。イルカのショーに関する思い出話を加筆しました。web版から意識していたことですが、この回は一之瀬が純粋に喜び、普通の女の子らしい一面を見せる回になっています。相葉を応援したくなるような加筆なので、次の死神回に対する印象がより濃くなっているかと思います。ちなみに文字数の関係上、若干カットしています。

小ネタ→91Pの「サラリーマン」が「サマリーマン」になっているという謎の誤字0(:3 )~ ('、3_ヽ)_
(報告してくれた読者の方、ありがとうございます!)(重版したら修正します!)


5→死神回。前半部分の展開を大きく変えています。あとがきに書いた通り、元気づけたくて書いた作品なので、暴力描写は書かないようにしていました。なので、痣の描写に関してはかなり悩んだのですが、必要と判断して書きました。死神とやりとりする部分はweb版より読みやすく……というよりは行数の調整で結構苦戦しました(¦3 _ヽ)_


6→公園回。こちらも前半部分が変わっています。web版では一之瀬が二十回目の自殺をしているのですが、書籍版では自殺せずに相葉に電話をしています。そのため、web版よりも自殺の回数が一回少なくなっています。他に大きな変更点はないのですが、他の回の改稿によってweb版から印象が大きく変わっているかなーと!‪( ˙ω˙)و‬


・第三章


第一章から第三章が前半、第四章から第五章が後半と考えて書いていました。第三章は前半の最終章ということで、web版以上に力を入れて書きました。主にweb版から人気の高い三章4〜5を軸に考えて、三章1〜3の役割を見直しました。


各話の改稿ポイントや小ネタなど


1→七夕祭り回。web版ではこの回で初めて一之瀬が電話をかけてくるのですが、書籍版では二章6の改稿によって二回目の電話となっています。相葉の部屋に行くことを戸惑う描写など足した部分もあるのですが、ページ数の関係で一之瀬が食べまくるシーンはめっちゃカットしています。(それでもめっちゃ食べている)

小ネタ→本作品は二人の物語として書いているので、出来るだけ登場人物を増やさないようにしていました。なので、相葉と一之瀬に短冊を書いてほしいと頼んできた「法被を着たおじさん」を出さずに、相葉が一之瀬に「短冊を書かないか」と提案する展開に変えるべきかで悩みました。結果的に周りの目からは普通の二人に見えている描写として、web版と同じ展開にしました。


2→プール回。プールや海が出てくる回はサービス回と呼ばれていることもありますが、web版では本作品もサービス回として書いていました。花火回(三章5)に一話くらいほのぼのするだけの回を入れよう……みたいな考えでした。書籍版ではしっかり役割を考えて、相葉と一之瀬の距離が縮まっている描写を意識しました。

具体的には前半の「彼女と過ごした七月はあまりに呆気なく過ぎ去ってしまった。」、後半最後らへんの「遊び疲れるほど燥ぐなんて、我ながらどうかしている。」のような一之瀬と過ごしている時間があっという間に過ぎてしまっていたり、一之瀬と別れた後になって冷静さを取り戻すみたいなところですね。


3→看病回。個人的に三章の中で一番web版から印象が変わったんじゃないかと思っている回。web版では相葉の心情を察してもらう書き方だったのですが、書籍版ではダイレクトに書いています。時間を戻せるのに一之瀬に看病をしてもらって自己嫌悪に陥ることで、相葉の本心が分かりやすくなっています。作品のテーマ的にもこっちの方が合っていますね。


4→20回目の自殺回。最初の部分がweb版よりスッキリして読みやすくなっています。元から力を入れて書いていた部分なので、純粋に必要な部分を足して、必要じゃない部分を削った感じです。相葉の必死さが伝わっていればいいなー_(:3 」∠)_


5→花火回。個人的にお気に入りの回。web版から直した部分は少ないのですが、印象が変わるような改稿をしています。花火が打ち上がる直前、一之瀬が友達や恋人じゃなくて自分で良かったのかと訊くシーンを加筆したのですが、これがあるとなしではかなり違うんじゃないかなーと思います。


6→前半最終回。めっちゃ直すつもりでいた回。web版を投稿した時は「なんか違うな」と思っていたのですが、読み直してみるとそんなことなかったので、そこまで大きな変更点はないです。最後らへんに一之瀬が「友達はもういらないかな」と言うシーンは加筆したのですが、四章前に依存関係になりかけている描写を入れられたのは良かったかな、と思っていたり(˘ω˘ )

小ネタ→web版で「なんか違うな」と思った理由として、文字数的に花火大会からクリスマスまでのエピソードを入れられなかった点が気になっていました。一之瀬が甘えるようになった過程をしっかり書いた方がいいんじゃないか?と思ってたわけですが、今回読み直してみてそこまで必要と感じなかったんですよね。

ただ、どういう過程で一之瀬が甘えてくるようになったのかはちゃんと考えてあるので、いつかショートストーリーで花火大会からクリスマスの間にあったエピソードを書くつもりでいます。


・第四章


web版では四章と五章を一括りにして、全四章として連載していました。当時から五章構成として書いていましたが、四章はいつ終わってもおかしくないエピソードが続くので、「五章が始まったばかりだし、まだ終わらんやろ!」みたいな予想を防ぎたかったんですよね。なろうで連載していた時は三章の花火回を評価してもらえたのか、四章入った時にランキング入りしました。ちょうどストックが尽きた頃だったので、かなり慌てて執筆していた記憶があります。なので、書籍版ではここからめっちゃ改稿しました(白目)


各話の改稿ポイントや小ネタなど


1→後半開始回。今回の改稿で一番文字数が増えた回。web版で4800文字だったのが、9600文字に増えています。web版だと回想なしで「今日は友達と遊んでこいよ」と言っているのですが、書籍版では一之瀬と離れるタイミングを逃してしまった相葉の葛藤がメインになっています。全体通しての後半部分スタートということで、少し明るめな始まりにしたかったんですよね。家族と仲が悪いままでいることも加筆して、web版以上に二人の依存関係が進んでいることが分かりやすくなっているかなーと思います。こんな感じで文字数が増えたので、情報の出し方にめっちゃ悩まされました。何十回書いては消してを繰り返したのか……ってぐらい書き直しました。

小ネタ→一之瀬の友人二人に名前をつけるか悩んだのですが、法被を着たおじさん問題同様に相葉と一之瀬の物語として名前をつけませんでした。ちなみに友人二人が出てくるシーンはスラスラ書けました。(あの二人は一部の読者から人気があるとかないとか)


2→動物園回。いろんな意味で改稿が大変だった回。web版との大きな違いはないのですが、細かい部分の修正や小ネタなどで結構悩みました。web版四章1にあった「寿命を手放さなくても一之瀬に会えたんじゃないか」的な想像をこの回に移動させたのは良かったかなーと思っています。最後の相葉の本心が出てしまうシーンはweb版よりもやっちゃった感が出ていていいですね(他人事)

小ネタ→web版連載時はストックが切れていたので、早く更新しなきゃ!と焦りながら書いていました。そのため、動物園の描写が大雑把になっていたのですが、書籍版ではちょっと加筆しています。コロナの影響で動物園に行けないので、YouTubeで動物園を歩く動画などを見てネタを集めたのですが、画面酔いしてしまい大変でした0(:3 )~ ('、3_ヽ)_


3→一之瀬と別れる回。この回も話の流れはweb版と同じなのですが、終盤の相葉と一之瀬のやりとりが変わっています。web版では死神のことを彼女だと嘘をついていたのですが、書籍版では彼女ではないと言っています。おそらく死神はムッとしています(?)


4→相葉の過去回。唯一web版のまま良くない?と思っていた回だったのですが、読み直してみると読みづらい部分が結構目立っていて、細かい改稿が多かったです。一之瀬と出会った後の回想はちょっと加筆しています。


・第五章


web版連載時に「ここからが本番!」と言っていたくらいには全て勝負回な章。と言いつつ、更新が遅れて読者が離れないように納得いかないまま投稿した回もありました。展開は同じでもweb版と書籍化では印象が全く別物になっているかなーと思います。


各話の改稿ポイントや小ネタなど


1→一之瀬に自殺を止められる回。前半部分に自殺未遂の回想を加筆したり、細かい部分を直しました。元から力を入れていた回だったので、比較的に改稿が楽でした。ラスト一文は書籍版の方でも好評で、とても嬉しいです!‪₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾‬


2→超人気回。この回はweb版でも人気が高かったですね。前半部分はweb版よりも状況が分かりやすくなっています。肝心の後半部分は細かい部分を直しつつ、相葉が一之瀬の胸元で泣いたことなどを加筆しました。作品のコンセプト的に悩みを相談できない人に読んでほしかったこともあり、一之瀬に泣きつく相葉は必要だと思いました。


3→三回目のクリスマス回。web版ではここから最後まで一気に更新したため、時間に余裕がなく推敲があまりできていませんでした。そのため、改稿した部分が結構多いです。特に難しかった部分は一度時間を戻して、既に一之瀬の銀時計で時間を戻せない状況であることを説明するところ。どうやって書くのが一番分かりやすいのか思いつかず、悩みながら書きました。

終盤に加筆した「こんな人生だから出会えた」的な会話は「何故web版で言わせなかった!」と思ったぐらいには本作品に必要な台詞だと思っています。


4→時間ループ回。初稿版の時から「銀時計が二つ揃うと時間がループできるぞ!」でまとめたくなるぐらいには銀時計の仕組みを説明するのがめちゃくちゃ大変で、ここをどう直すかでずっと悩んでいました。web版よりは分かりやすくなっていると思いますが、ここに関しては書籍版でも「これ伝わっているかな?」と不安があります。「分かりづらかった!」って人がいたら申し訳ないです!( ˃̣̣̣̣̣̣ ω ˂̣̣̣̣̣̣ )

小ネタ→ずっと「相葉の銀時計で24時間戻して、24時間経ったら一之瀬の銀時計で24時間戻す。そこから12時間後に相葉の銀時計が再び使えるようになる!」みたいな使い方をイメージしていたのですが、よくよく考えたら「24時間戻した直後にもう片方の銀時計で24時間戻して、36時間後に両方使える状態に戻る」方が二人からしても分かりやすいよなって今回の改稿で気付きました(遅い)


エピローグ→文字数が若干増えているのですが、その増えた文字数でweb版とは全然違う印象になっているかと思います。連載終了後に「株で増やしたお金は残っているの?相葉は働かなくて生きていけるの?」といった質問が多く寄せられたのですが、書籍版では「まだ残っているけど、働かないと生きていけない」感じになっています。一之瀬も「学校に行きたくない〜」と言っていたり、書籍版の方が「今後も大変なことは多そうだけど、二人で支え合って生きていく」感が出ているかと思います。人によっては「二人とも大変な思いをしたんだから、死ぬまで働かなくても困らないほどお金が残っていた方が〜」と思った方もいるかもですが、作品のテーマ的には書籍版の方が合っているかなーと。

小ネタ→相葉は「金を増やすことにした。」など金のことを「金」と呼んでいたのですが、エピローグだけ「今はまだ『お金』が残っているから〜」と言っています。これは知らない間に一之瀬の影響を受けている……みたいな描写として書いています。


かなり長くなりましたが、以上となります!

あとがきに書いた通り、生きづらいと感じている人に読んでほしくて書きました。他にも悩みを相談できない人、今更相談しても遅いと思っている人など、様々な生きづらさを持っている人に向けて書いています。

書籍版ではweb版以上にテーマやコンセプトを意識した作品になっていて、僕としては理想的な改稿ができたと満足しています!‪‪

人によっては「知恵を駆使して死神の上をいってほしかった」や「メリーバッドエンドでも良かった」と感じた方もいるかと思いますが、「生きるか、死ぬか」ではなく、「生きたいと思うか、生きたいと思わないか」が主題なので、僕としては「生きたいと思ったから生き延びた」で良いと思っています。

生きていればなんとかなるかどうかは分かりませんが、一人でも本作品で元気づけることができたらいいなーと願っています!‪


それでは、今回はこの辺で!またどこかでお会いしましょう!(Twitterで毎日会えます)

それと、たまにエピローグ後の二人や死神の正体などを想像してもらったり、作品を思い出してもらえたら嬉しいです!\\\\٩( 'ω' )و ////<アディオス!

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