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あつかったら ぬげばいい

あつかったらぬげばいい  ヨシタケシンスケ:著 (MOEのえほん)

あつかったら ぬげばいい

このシンプルな問いと答えに、どう向きあき合うかがこの本を楽しめるかどうかと思われます。というのは、ほのぼのとしたイラストよりもはるかに内容がシンプルではないから。唸らされたり、ほぉぉと考えさせられたりするのです。
もし楽しめなさそうなら、イラストだけでも十分楽しめます。例えば、

「つかれているかどうかわからなくなったら つかれたことにすればいい」
「ひとのふこうを ねがっちゃったら なみうちぎわに かけばいい」

それでいいじゃないか、と思わせつつ、いやでも・・・という気持ちを残させる。でも、その先にあるのは「まぁいっか!」

自分の思いを行動に移すまでの「感情の現在点」を言語化しているところがおもしろいと思います。しかも、普段の生活の中でこのような状況になると、ついついコンディションや感情を優先して決断してしまうこともあります。大人はそれでいいかもしれませんが、もしかしたら子どもは選択肢が限定されているかもしれません。

例えば、もしあなただったら(    )に何という言葉を入れますか?

勉強したくなかったら  (                   )

▶︎どれにする? 
 しなければいい
 学び方を工夫すればいい
 したことにすればいい
 明日やればいい
 一緒にやればいい
 やらなければいい
 今日の分はなかったことにすればいい
 遊べばいい
 寝て忘れてしまえばいい

私ができることを書き出してみました。でも、これを見た人は、「いや自分ならこの選択肢はないかな。」「これはまずいだろ〜。」という思いを持つ人がいてもおかしくない。
では、子どもにこの質問をしてみたらなんと答えるでしょう。
子どもだから?許されない選択肢が出てきそうです。私は、今の子どもたちは自由な時間が少なすぎると感じています。

子どもの「自由」から生まれる「創造力」はとても大事だと思います。だから、子どもにとって「やりたいことをやってもやらなくてもいい時間」があってもいいのではないでしょうか?

追伸

夏休み、無性にカレーが食べたくなりました。

「カレーが食べたくなったら 作ればいい」

早送り動画を撮影したのに、野菜を炒めているあたりで録画が切れていました・・・

近くにいつも行くおいしいカレー屋さんがあるけれど、せっかくなので作りました。香辛料とカレー粉を買ってしまう日も近そうです。
書いた人:TM

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