算数MANIA
東京・神保町の古書店街にある、理数系専門の「明倫館書店」。
趣味と仕事を兼ねて、数ヶ月に一度はこちらに訪れ、面白そうな本を探す日々を送っています。
昨年の夏に訪れた際に見つけた本がこの『算数MANIA』です。
専門的な数学書が並ぶ中、異色とも言える「算数」の文字に惹かれ、ペラペラとめくってみます。
そこにあったのは、マニア向けとも言える難問・良問とその鮮やかな解説。掲載されている問題は、中学入試に留まらず、同じ考えを使って解くことのできる大学入試(本質的には”同じ”問題)まで勢揃いです。
その解説も算数の範囲に留まらず、時には大学で学習する数学を使ったものまで出てきます。
そう。この本のテーマは「数学を知った少し上の視点から算数の問題を見てみよう」ということなのです。
この本との出会いは衝撃でした。
1ページを読むにも時間がかかりますが、その分、読み進めるたびにその鮮やかさに感動したことをよく覚えています。
この本は、私の「夏の課題図書」になりました。
書いた人:S.O.