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生きてるって感じがする

二浪です。あ、名前じゃなくて、経歴です。名前は神宮陸人です。そこ勘違いする人が多いので、言わせて頂きました。

前にも二浪が出てきたって?それ、僕じゃないです。門戸の広い部活ですね。僕は二浪第二号です。一号は斎藤君にあげます。そろそろ僕も卒業なんでね。僕が開拓したこの道を、どんどん広げていって欲しいものです。「迷わず行けよ!行けば分かるさ!」と猪木も言っています。

思えば、あれは壮絶な二年間でした。
不安や劣等感に押し潰されそうになったり、生きてる意味を考えて吐きそうになったり、の連続でした。死にたいとさえ思うこともありました。

浪人二年目、一日十時間以上勉強していた、夏のある日。うるさすぎて逆に静寂この上ないねと、岩に染み入る蝉の声を聴き、芭蕉に思いを馳せてることが意味不明すぎて、頭と心が弱っていくのを感じていました。
現代文の勉強中に目の前がだんだん真っ暗になって、失明する!ってパニックになったことがあります。予備校を飛び出して、道路の脇に生えてる草をちぎって、じっと見つめてました。緑は目に良いと聞いたことがあったからです。徐々に視力は回復したのですが、しばらく立ちすくみました。その時、あ、俺は人間として終わったなと思いました。普通には生きていけない体になったと。

そして普通を卒業した僕が、冬を越え、成城大学に入学しました。門戸の広い大学ですね。

人と話すだけで尋常じゃなく緊張し、膝も震えてしまう体になっていた妖怪の僕が、勇気を振り絞って声をかけたのがサッカー部の先輩でした。サッカー部に入ると人間になれるよと耳元で囁かれました。妖怪だとバレた僕は、早く人間になりたかったので、サッカー部に入ることを決めました。ついでに履修も決めてもらいました。

サッカー部に入ると、サッカー漬けの毎日になりました。今日の練習ではこんなプレーをしたい。全然ダメだった。なんであんなプレーをしちゃったんだ。明日こそは。そんな後悔の毎日です。

浪人中は人と話すこともなく、死にたいとさえ思うこともあったのに、明日こそは、と明日のことを考えることが出来ています。生きてるって感じがします。
そして、成城のサッカー部の皆に出会えた。本当に皆に感謝しています。いつもありがとう。
このサッカー部にいられるのもあと少しです。試合に出てチームの勝利に貢献できるプレーヤーになるために命削って頑張りたいと思ってます。
これから先、社会に出て、どれくらい生きてるって感じられるでしょうか。もちろん、仕事に熱中して、生きてるって実感しながら生きていきたいですが、今ほど感じられるか不安です。死んだように生きるのは、もうごめんです。

これを読んでくれてる貴方は、今、どれくらい、生きてるって実感できてますか?

今、生きるのが辛い人もいるでしょうか?

僕の人生はこれまで失敗と後悔の連続でした。失敗や後悔は悪いものじゃないと思います。その時は凄く辛い。でもそれがあってこそ、人間だと思うんです。後悔して苦しんで、なかなか前向けなくても、自分のペースがあるから。蝉のような雑音は気にしないで、ゆっくりでいいから。その時間が強くしてくれると思うんです。噛みしめて、また前を向いて、強く優しい人間になれると思うんです。

そして、支えてくれた周りの人に感謝しながら、生きていきたいなと思ってます。

読んでくれてありがとうございました。
貴方にとって良い1日になりますように。

P.S. リモートワークで偉人の名前を出しながら後輩に指導してる彼氏をみて、石原さとみさんが惚れたと言ってたので、猪木やら芭蕉やらを出してみました。惚れた方居ましたら、連絡お待ちしております。

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