おはなしこばなし

日常に非日常のエッセンスを。 ちゃちゃっと読める短編小説を書きます。

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他に好きな人ができました。

 俺には結婚4年目になる妻がいる。この世界の誰よりも愛している。いや、愛していた。あれだけ沢山の思い出をつくり、語り合い、愛を誓ったのに、他にも好きな人ができてしまった。ごめん。妻には申し訳ないが、今では彼女に服を買ってあげたりすることの方が多い。二人で買い物に行くこともある。ご飯に行くことも、遊園地に行くことも、もしかしたら妻より多いかもしれない。貢いでも貢いでも可愛くて愛しくて、また彼女のためにお金を使ってしまう。たまに甘えたくなるのか、ハグしてくることもある。妻よ、申し

    • 意味が分かると怖い話「ストーカー」

      ある日のこと、友達が突然思い出したかのように、こんなことを言い出したんだ。 友「そういえば最近、会社の同僚のC子ちゃんから相談を受けたんだよね。誰かにストーカーされてるんだって。」 俺「えー-まじで?こっわ。」 友「そうそう。まあC子ちゃんは可愛くて優しくて会社内でも人気があるから無理もないよな。」 俺「まあ確かにな。でも、おかしいなー。C子ちゃんのことは、毎日見てるはずなのに怪しい人とか見たことないぞ。」 友「俺もやで。」 解説 2人はC子ちゃんが言うストーカー

      • 僕と彼女

        「キモイ、死ね。」彼女は、そう言った。 怒らせるようなことをした覚えはないし、突然のこと過ぎて声も上げることができなかった。 そんな僕を震えながら容赦なく睨みつけてくる。 なんで震えてるの? なんで怒ってるの? 訳も分からず、彼女に近づこうとすると悲鳴を上げて逃げていく。 僕はショックでその場に立ちすくんでしまった。 しばらくすると彼女は何かを持って戻ってきた。 あれは… ゴキジェッ……。

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