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エピソードの位置付けをどうするか(小説の書き方)

 先日の「バスの中で(下書き)」はあれから書き換えていましたが、この部分の位置付けをもう少し明確にしたいと考えてトライしています。

 小説の文章の中での位置付けは2つの事を考えて書いています。1つは時系列や経緯の中での位置付けです。例えばこn「バスの中で」の部分は主人公がバスに乗る都合がどうしてもある事によってここに配置されました。バスに乗らないのにバスの中のエピソードは無いわけですから当たり前です。

 ですが、そこで終わってしまうと単なるストーリー主義で終わってしまうので面白くありません。これが伏線だったとしても同じ事です。フィールドフォワードの起点というだけなら推理小説のネタです。ですから2つ目の位置付けは「意味」としてのものにしたいのです。

 そもそもこのエピソードを入れたかった理由は書く前にありました。性交渉のシーンをただのエッチなものから美しいものへシフトさせたかったのです。美しいまで行かなくても、少なくとも別の見方ができるようにしたかったという事です。ただ、問題はこれを書く事によってその影響を受けるのが読書か主人公か、または両方かという事です。読書はまあ、放っておけば良いのですが、主人公の場合はリアクションが無ければそのシーンからどう影響を受けたのかが明確にならない場合があります。そんなわけで、リアクション(明確なもの、またはそうでもないもの) を考えています。

 具体的には、主人公が過去から引きずって来た思いが表に出てきて、このシーンの影響でその後の行動に違いが出る。また何か言葉で言うというような事になります。なかなか難しいですね。

 例えばですが、バスで女性器がはっきり見え、そして見た事の全体が好印象だったというポイントを利用するとします。一般に女性器は、日常生活では隠されていて、無いもののようにされています。雑誌に載る女性の写真は女性器が無くても成立する美しさを表現しています。女性器が必要なのはアダルト系の写真だけですが、そもそもアダルト系のものは社会の隅に追いやられていてそれ自体が隠されるものですからこれは別です。

 そうした中で生きている私たちは自分の身体に付いているその部分をどう考えて生きているか、生きなければならないか、もっと言うとどう考えさせられているかというのが問題になります。それを意図せず見てしまった他人の性行為がどう変えたかです。

 何か上手いやり方があるのかどうか、考えます。


追記
 こんなふうに頭の中にある事を文字にしながら考えを整理しています。なんとなくはやらない方が良いような気がするのです。

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