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私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界

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チャールズ・アイゼンシュタインの著書の翻訳を公開。社会や環境が危機に瀕している時に、個人として私たちは世界を良くするために何が出来るでしょうか?この本は、この危機の時代に、私たち…
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2020年7月の記事一覧

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 インタービーイング (第3章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  政治、社会、スピリチュアリティのいずれにかに関わらず、多様なアクティビズムの現場にいる人々の間で、連帯の認識は大きくなってきています。ホリスティックな鍼灸師とウミガメの救助活動に従事する人は「私たちは同じことに奉仕している」という気持ちを説明できないかも知れませんが、そうなのです。両者ともに、新しい種の文明を定義づける神話である「出現しつつある人民の物語」に仕えているのです。  私はそれを「インタービーイ

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 崩壊 (第2章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  この二つの世界をまたぐ移行、それはぞっとするようなことですが魅惑的でもあります。あなたは悲観的なウェブサイトに病みつきになったことはありませんか?崩壊が差し迫っていることを示す最新の証拠を毎日ログインして読んだり、2005年に世界の石油の産出量がピークに達さなかった時や2008年に経済システムが崩壊しなかった時に逆にほとんどがっかりしてしまったり(私自身Y2K問題のことをまだ心配しています)。怖がることはも

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 分離 (第1章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  時折、自分が若かった頃の文化の神話が懐かしくなります。その世界では炭酸飲料には何も問題がないとされ、スーパーボウルが重大事で、アメリカは民主主義を世界にもたらしていて、その世界の中で医者は私たちを治し、科学は生活を日々良くしていました。そして、その世界は人類を月にも立たせたのです。  人生には筋が通っていました。勤勉に学べば良い成績が取れ、良い大学に入ることが出来て、大学院に進んだり、他のキャリアの道を選