Night Of The Dead, Legacy Of The Beast: Live In Mexico City
いろんなところでいろんな人が書いているけど、選曲がまずいい。2000年にはいってからの20年だけみても、いかにメイデンが名曲を発表しているのかを改めて思い知らされるし、80年代で"意外に"ライブテイクが公式では少ない名曲が収録されている。
しかし感動的なライブアルバムだ。癌を克服しただけでも奇跡的なのに、ブルース・ディッキンソンは例えば名盤として知られる'85年発表の「Live After Death」より歌が上手くなってる。高音域の伸びなど、もはや神業といってもいいだろう。
僕は山陰ではもっともハードロックを愛しているという自負があるのであえて書くけど、ハードロックとかヘヴィメタルと呼ばれる大衆音楽は、どれほど立派なものでもない。ジャズやクラシックに比べたら幼稚な音楽かもしれない。
それでも、今までこの音楽を愛してきて本当によかったと心から思える作品だ。今はギタリストが3人もいるので、録音も大変だったろうに実に生々しい演奏がレコーディングされている。これを聞いて感動できない人とは、音楽の話はできないという気がする。
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