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政治家が知名度を上げるためのSNS活用術(前編)

新年あけましておめでとうございます。
2023年は裏金問題で揺れた政界でしたが、2024年こそは良い年になってほしいものです。
 
さて、これまで本アカウントでは、個々の政治家に光を当てるために「政治家スカウター」や「スカウターランキング」といった取り組みを行ってきました。これまで約200名あまりの政治家(衆議院議員)を取り上げ、選挙や政策実績などを指標化してきましたが、その中でとても気になったことがあります。それは、
 
「無名の政治家が多すぎる」
 
ということです。
様々な実績や数値をとってきましたが、その中で政治家の「知名度」を調査したものがありますが(知名度ランキングはこちら!)、実は非常に多くの政治家が全国知名度5%以下という残念な結果となりました。以下は政治家の知名度の分布となります。

(縦軸:知名度(%)、横軸:衆議院議員の人数)

政治家の知名度の分布

政治家といえばテレビや新聞などで目にしない日はないといっていい存在ですが、実はそこに登場する方はごく一部であり大半の政治家は世間に知られていないという事実は調査した我々にとっても驚きの結果でありました。
 
もちろん、知名度がなくても地道に政策や政党運営を頑張る政治家もいると思います(我々も政策力や政策力といった指標を公表しています)。
 
しかし、そうした政策や党運営も含めて情報を発信していくことが政治家の務めだと思いますし、また選挙で勝つためにも当然知名度は大事なわけです(世襲議員が選挙に強いのは親の代から受け継いだ地盤・看板・鞄をもつからだと言われますが、ここでいう看板が「知名度」に近いものでしょう)。さらには、政党の代表を選ぶ代表選などでも、実績や人柄などと並んで知名度が大事なことは当然といえるでしょう(例えば、昨年秋に行われた国民民主党の代表選では、勝利した玉木議員の発信力のすばらしさが評価されたことも要因として挙げられると思います)。

やはり政治家の知名度は大事です。そこで新年の特別特集として今日明日の二回に分けて、
 
「政治家が知名度を上げるためのSNS活用術」
 
を取り上げ、政治家の皆さんがどのようにSNSを活用しているのかを分析していきたいと思います!前編となる今日の内容は「SNSの有効性」となります。
 
なお、基本的には衆議院議員の調査結果をベースに記載していますが、参議院議員や首長、地方議会議員でも使える要素が含まれていると思いますので、特に政治関係者の方などは是非ご覧になっていただければ幸いです。



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