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大寒

朝刊に、今日は二十四節季で「大寒」なのだと記載があった。
その通り、とても寒い一日であった。太陽が出ないことで、より一層の寒さを感じる。今宵から雪が混じる予報の東京だ。窓から外を見ると、冷たい風が街を吹き抜けている。この寒さに立ち向かう覚悟はあるか?ある!

今日は長めに走ることに決めた。明日、走れない天気の可能性があるからだ。月間200キロ走を目標にしており、明日に走れないと途端に達成が難しくなってしまう昨日までの走行距離だ。目標に向かい、今日は午前中をしっかり使ってできるだけ長く走り続けようと思う。

路地を抜け、公園に入ると、雪が軽く舞っていた。鼻が赤くなり、手袋をしていても手がかじかむ。この冷たい世界を駆け抜ける。

しながわ区民公園のフユザクラが咲いている。この木は昨年に植えられたものだ。真冬にもピンク色の花が咲き誇り、このジョギングコースを楽しませてくれる。まさに、これは粋な計らいである。この美しい光景を楽しむことができることに感謝している。
このフユザクラを植えることを決める「公園植樹どれにする決定会議」があったはずだ(こんな名前じゃないとは思うが)。その会議での決議に敬意を表し、この美しいフユザクラを愛でながら走り続ける。

大森ふるさと浜辺公園は人がいない。掃除をする係の方はいたが、人の声がしないこの空間は初めてみた。それほど早朝というわけではない。
この静寂の中に心が落ち着く。人々が公園を訪れない理由は何かも考えさせられる。寒さのために浜辺で遊ぶ人はもちろんなく、犬の散歩も見かけなかった。

自宅からまっすぐ羽田の弁天橋の社を目指すと10キロだが、今日はうろうろと路地RUNをしたため、ここまで13キロとなった。社には、一月も半ばを過ぎたこともあり、門松が無くなっていた。季節の移り変わりを感じさせる瞬間だ。

多摩川スカイブリッジとカモメだ。

しつこくカメラを向ける私に、冷たい視線を投げるカモメ。

小雨と雪が舞う多摩川河川敷を走る。冬が深まる景色だ。

ゴールは、昔住んでいた界隈の多摩川線武蔵新田駅とした。みなが厚手のコートを着込んでいる中、私はウィンドブレーカーだけで、汗を拭いているのが滑稽に周りに見えていただろう。

今日で150キロを踏みしめた。さあ、200キロを重ねられるだろか。