【新月の夜によむ】とき明かし

【作品形式】朗読・1人読み
【男性：女性：不問】0：0：1
【登場人物】読み手
【文字数】355字
【目安時間】約2分

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世界には
色んな言葉がある

優しい言葉
強い言葉
美しい言葉

でも後になって実は

優しく感じる言葉
強いと感じる言葉
美しく感じる言葉

そんな
表とは異なる性質の秘められた言葉だった
なんてこともある

その言葉は
真実なのだろうか
本当の言葉なのだろうか

言葉を放ったその人はどんな人ですか

これまで
どんな言葉を放ち
どんなことをしてきましたか

実際のところ
どんな人なのかを
他の人にしっかりと説明できるだろうか

また
その人は周りから
どんな評判を得ているだろうか

言葉そのものを吟味することと同じく
誰がその言葉を放ったのかも吟味する

すぐにはわからず
時間が経って初めてわかることもあるだろう

色んなことが複雑に絡んでいる
それでも
時をかけ
一つひとつ解いて
明らかにする

そのようにして
言葉を
人を
吟味し
生きていきたい

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時が経ち
言葉にこめた
その想い
嘘か誠か
明らかになる

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