砕けた夜 《詩》
「砕けた夜」
高速道路高架下 淡い灯り
吹き付ける汚れた風
街の喧騒
お前の指先と唇
熱と粘膜 骨と肉
血の通わない玩具
薬と酒で思考を殺した
ジャンキー 別に構わない
少しでも楽にしてくれよ
何も考えられないほど
抱いてくれ
お前の思うまま
欲望の限り
強く激しく 抱いてくれ
千切れた夜に 偽りの温もり
使い回された軋むベッド
新しい夜明けがあるなら見せてくれ
砕けた夜 粉々になる前
Photo : Seiji Arita
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?