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三日月 《詩》
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「三日月」
風のない河川敷
花火を沢山買ってきた
夏の星座が真っ新な夜を彩る
君は俯いたまま
花火を見つめてた
知ってるよ
ここは去年アイツと
2人で花火をした場所
君は楽しそうに話してた
もういいの?
まだ花火残ってる
全部 全部
火を付けよう
綺麗さっぱり燃やしてしまえ!
僕はそう彼女に言った
彼女は少し笑って
顔を上げた
瞳に溢れた涙に
綺麗な花火が映ってる
燃え尽きた花火
白い煙が夜空に溶けて
消えてなくなるまで
一緒に居てやるよ
ふたりを三日月だけが見ていた
Photo : Miho
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