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活動レポート【2023年1月】

seiji@伊吹機械 です。5回目のレポートになります。

まずは、自己紹介を。

私は普段、滋賀県の「伊吹機械」というプレス金型メーカで、新規設備やITシステムの導入・立上げ・運用の改善などの仕事をしている技術者です。

その傍ら、主にTwitter(@seiji42309705)で、会社の広報活動や情報発信、技術交流などをしています。

この活動レポートは、技術者のリヴィさん(@rivi_h30)が始められた、「製造業仲間たちの活動レポート」という取り組みの一環で作成しました。

では、2023年1月の活動レポートを発表します!

Twitter活動

1月からものづくり技術についての発信に特化したアカウント、「Seiji@技術部門」(@Seiji_TechDept)を追加し、発信を始めました。
ご興味ありましたら、こちらもフォロー頂けるとありがたいです!


なお、今までのアカウント、「Seiji@伊吹機械」(@seiji42309705)は、交流や、会社の情報発信をメインに続けていきますので、こちらも引き続きよろしくお願いいたします!

ファクトリーサイエンティスト育成講座

1月から2月にかけて開催されている「第12回ファクトリー・サイエンティスト育成講座」を受講しております。

現在、最終の発表に向けて、試行錯誤しているところです。
いろいろ伝えたいことがあるのですが、情報量が膨大になるので、来月にします(笑)

簡単に言うと、IoT、データ可視化、各種クラウドサービスなどを、自分で手を動かしながら勉強できる講座です。
こんなことが、こんな簡単にできちゃうのね!最近のクラウドサービスはスゴイ!というのが、今のところの感想です。

これらのキーワードに興味がある方には、超おススメの講座です!

マシニングセンタオペレータ修行

マシニングセンタのオペレータ修行を始めました。

わたしは、ソフト周り(CAM、ポスト、Gコードプログラム)のことは、人並みにわかっているつもりで、同時5軸機やパレチェン機の立ち上げに関与したこともあるのですが、一人で段取りから加工までした経験がありませんでした。

今回、たまたま機会があったので、主にハードに関する内容を社内で勉強させてもらいました。

ツーリング

簡単に言うと、ホルダに工具を取り付ける作業です。ホルダにはいろんな種
類があるのですが、今回は、テーパコレットタイプのものを経験しました。

キリコなどが入り込まないように、きれいに掃除しながら、細心の注意を払いながら組付けていきます。

ワークのセッティング

ワーク(加工対象物)を機械のテーブルに固定する作業です。今回は、マシンバイスで固定しました。

特に気を付けることは、ワークとバイスの接触面に、異物が入り込んだり、主にワークのバリ・カエリを嚙みこまないようにすること。
砥石を軽く当てて出っ張りを取り、指先できれいにして、かつ、異物がついていいないか確認します。指先の感覚が大事なので、これもまた、細心の注意が必要です。

最後に、ワーク上面の傾き、反りをダイヤルゲージを使って確認します。傾きや反りが大きい状態で加工したら、狙った寸法は出ないですからね…

プログラム座標通りに機械が動いてくれる仕組み

この後、ワーク原点オフセット量の設定に入るのですが、その前に、簡単に、プログラム座標通りに機械が動いてくれる仕組みを簡単に解説します。

加工プログラムでは、ワークの端面などを加工原点(プログラム座標値0)とし、プログラム座標値を使って工具の動きを記述します。
しかし、実際、ワークはテーブル上のどこに置かれるかは(一般的に)厳密にはわかりません。
そこで、ワーク設置後に、加工原点とした位置が機械上ではどこにあるのかという情報(ワーク原点オフセット量)を測定し、CNCに設定することで、ワークがどこに置かれても、プログラム通り工具が移動してくれる、という仕組みになっています。

ですので、ワーク設置後は、基本的に、ワーク原点オフセット量を測定してCNCに設定する作業が必要になります。

XY軸ワーク原点オフセット量設定(手動測定)

まず、ワークの加工基準位置を測定します。
※加工基準と加工原点は意味が異なります。説明は省略します。

今回は、ポイントマスター(商品名)を使用しました。基準はワーク端面です。

ポイントマスターを主軸に取り付けて、手動操作でプローブをワークにぎりぎり接触するところに移動させ、その位置を基準にワーク原点オフセット量を計算し、CNCに設定します。

ポイントマスターを使用することで、ワークに傷をつけたりすることなく、原理的には±0.01以下の精度で、測定することができます

Z軸ワーク原点オフセット量設定(手動測定)

今回、Z軸の加工基準はワーク上面でした。
ワークの上にツールマスタ(商品名)を載せて、長さ基準工具(ノックピンを保持しているだけのもの)で、上から押しあてます。

ピッと音が鳴ってから、さらにZ軸を下げて目盛り0のところまでもってくると、ワーク上面からほぼ100mmのところに位置決めできます。
この機械位置から100mm下げたところがZ軸の加工原点となるように、Z軸のワーク原点オフセット量をCNCに設定します(つまり、長さ基準工具先端がワーク上面ぴったしのところがZ軸の加工原点)

また、この位置でZ軸の相対座標を0にしておきます(後述の工具長測定のため)

工具長測定(手動測定)

加工プログラムでは、工具先端がどこに行け!と指令するのですが、実際、工具の長さは工具毎に異なるので、それぞれの工具長さを測定し、CNCに設定してあげて、CNCに移動量を補正させる必要があります。

工具長さの測定も、同じくツールマスターを使用します。測定したい工具を主軸に呼び出し、同じように工具先端をワーク上面から100mmの位置に移動させます。そして、その時のZ軸の相対座標値を、CNCの該当工具のところに設定します(工具長補正値の設定)

なぜ、これでつじつまが合うのかは…また機会があったら説明します!(笑)

あと、機械が対応していれば、上記の各種測定は自動で行うこともできます。社内の主力機は自動で行っています!

Python

最近、やっとPython(プログラミング言語)の勉強を始めることができました。
いくつかソフトウェアを作ってみましたが、めちゃくちゃ簡単に作れて感激しています!
今までは、CやC#がメインだったのですが、実行速度が要求されないものや、UIに凝る必要がないものは、全部Pythonでいいかな?という気がしてきました。
AI勉強するのにも最適ですし、しばらくは、Python漬けになりそうです!

まとめ

1月は、ソフトウェア、マイコン、クラウド、マシニングセンタと、幅広く学べたので、とても充実していました!
とりあえず、いろんなとっかかりができましたので、あとはやるだけ!ですね。

昨今は、ハードの値段も下がり、ネット講座も充実し、情報があふれかえっています。一人で勉強できることがありすぎて、こんな時代に生まれてこれてとても幸せだな~とよく感じます。

これからも、何にでも興味を持ち、自分でやって、いろんな人とつながり、自分の世界を広げていきたいと思います。

みなさま、本年も、どうかよろしくお願いいたします!

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