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「パンチは腰を回せ!」は嘘。

こんにちは。
今日はパンチ、特に右ストレート(サウスポーの場合は左ストレート)の事について書いていきたいと思います。

「パワーももちろんだが、スピードのある右ストレートを打ちたい」
「カウンターで瞬時に打てるストレートを打ちたい」
「モーションの小さいストレートを打ちたい」

と思う方々へ向けた記事になります。

それではまず「骨」の視点から見ていきましょう。

巷では「腰を回せ!」といった指示をよく聞きます。
ではその腰は実際にどのくらい回るのか?
腰の高さの背骨、すなわち腰椎の動きを見ていきましょう。

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こちらの画像は上から
頸椎(首の高さの背骨)
胸椎(胸の高さの背骨)
腰椎(腰の高さの背骨)

それぞれが回旋(≒回転)する角度を表しますが、
腰椎はなんと「5度」。
つまり元々、骨・関節の構造としてはほぼ回旋しないものとなります。

この腰椎を無理やり回旋させようとすると、
・腰部の筋肉な過剰な収縮(=余計な負担)

・腰椎への骨性ストレス

などが原因となり筋・筋膜性腰痛症、急性腰痛症(いわゆるぎっくり腰)の原因となりかねません。

また、前方への推進力を前脚の股関節に乗せづらくなるためブレーキの効率が悪く、打ち終わりのバランスが悪くなりやすいでしょう。

ではどのようにすれば効率よく体幹を回旋させられるのか。2点に分けて説明いたします。(ここからはオーソドックスの選手を例に説明させていただきます。)


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