小説 針妙丸「赤ちゃんってどこから来るの?」正邪「!?」
ちゃぶ台の上の方から聞こえたそれは、横になっていた私を酷く動揺させた。少なくとも、針妙丸に対しての適切な答えは私には持ち合わせていなかった。
人間ならまぐわうことで命が宿る。コウノトリが赤ちゃんを運んで来るという伝承でその場を凌ぐこともできるらしい。妖怪なら人間の怖れに依って生まれる。だから感情に依存し、人間から怖れられなくなったら消滅する。私は妖怪だから未だ人間に怖れられているということなのだろう。
では、小人はどうだろうか。人間というには小さく、妖怪というには無邪気