きつねとたぬきの観察日記とその後
5月11日
「なんにもないベランダに緑がやってきたよ。ちっちゃいけどいい匂いがするねえ。」
5月14日「成長いちじるしいねえ。もうあたしら隠れてしまうよ。」
5月25日 「かわいいお花が咲いたあ!あたしよりきいろいねえ!」
6月6日「うああああ!なんかできてる~!」
6月29日「ほんのり色づいてきたねえ。いい匂いだねえ」
7月7日「夕日のように真っ赤だよ!収穫するっきゃないよ!」
「タヌロヲ!慎重にぷちりとね!」
「どいたどいた~!豊作だあ!」
「みずみずしいとはこのことだねえ!いただきまーす!」
初めてのミニトマト栽培でした。育つ過程がとても楽しく、殺風景なベランダに鮮やかな赤い実が現れた時はテンション上がりました。日々成長するのを見ていると情が湧くもんですね。
ちょうど二ヶ月ほどの観察でした。
~その後~
しばらく経って、隣でまだ青かったトマトも赤くなりました。前回より余裕を持って経過を見ていたところ、それぞれの実からすぐの茎の部分が若干折れていることに気づきました。
そろそろいい頃合いなのかと軽く実に触れたところ、音もなく折れた茎部分から実が落ち、ベランダのコンクリートに転がりました。
「落ちるようにできている」
そうやって土の上に落ち、また次の実をつけるというサイクルなのでしょう。当たり前のことなのでしょうが、自分の目で見て経験したそれは妙に新鮮な出来事に感じました。
自分をあまり信用しない。なので、まず手を出すくらいがちょうどいいのかも知れない。ベランダ栽培も全く興味がなかったことだ。次は何を、などと今は考えている。
小さなトマト5つを手で包み水道水で洗いながらぼんやりする。
新しく収穫したトマトの実は5つ。どれも前回とれたものより小ぶりでした。梅雨に入ってしまったことで日照時間も減りあまり育たなかったのでしょう。そうなった理由や原因を知り、実感を持って小さな実を見る。ニュースでよく聞く不作のニュースもそれまでと少し聞こえが違ってくるかもしれない。
なかなかnoteを書く時間が取れずご無沙汰でした。今もチェックしてくれたりスキしてくれる方、ありがとうございます。ぼちぼち気楽によろしくお願いします。
トキワ
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