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きつねとたぬきといいなずけ 第3話公開と近況やあれこれ


ーお知らせー

きつねとたぬきといいなずけ第3話がコミックガーデン9月号、また、webのマグコミにて公開されました。いずれかで読んでいただける方はぜひ。

今回は初めてのセンターカラーでした。単行本になるとモノクロに戻ると思うのでカラーも見てもらえたらなあと思っています。

webのマグコミは最新の回はプレミアムに入会していないと読めないのですが、一ヶ月経つとその前の号の回を読めるようになるようです。なので今は1,2話をご覧になれます。こちらもぜひ~!


ー近況ー

近況は相変わらずで、ひいひい言いながら描いています。元となる同人誌版に沿って漫画を描いていますが、全て描き直してはいるものの既存のお話をなぞって描くのにも慣れ…。そうなると欲張って新たな描き下ろしエピソードが増えてきました。最近は短縮どころかより時間がかかるように…。(例えば先日脱稿した5話は、その半分のページが新規エピソードとなりました)
新たなエピソードを描くことはより楽しいし深みも増すしモチベーションを保つのにも有効なのですが、自分のあまりの遅筆具合に腹を立てたりもしています。そんなときは偶然見つけた無印の特大バウムを頬張り、甘みで脳と身体をごまかしたりしています。

\でっかいねえ/

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昨日になりますが毎回参加している同人誌即売会「コミティア」が9月の開催中止を発表しました。こういう状況では仕方のないことですし最良の選択だと思います。残念です。そんなコミティアがクラウドファンディングを行うそうなので、微力ですが力になれればと思っています。


ー雑談ー

コミティアに参加して要領がわかってきた頃。3巻を頒布したくらいだったと思う。編集者と名乗る人物がブースに現れて「これは趣味で描かれてるんですか?」と尋ねてきた。急な質問で咄嗟に「…ああ、まあ」と曖昧に答えた。その人は私の同人誌「きつねとたぬきといいなずけ」をパラパラとめくり「絵、上手いですよね~、応援してます」と言って去っていった。

当時、大きな反応もなく何の実績も無かった自分は、仕事の合間を縫いながら「きつねとたぬきといいなずけ」という自主漫画制作に本気で取り組んでいた。
言われてから少し経って「…こんな面倒で大変でほとんど儲けもでないことを趣味でやってられるかよ!」とイライラしはじめた。
遊びや趣味という感覚ではなかったのだ。ほのぼのとした絵柄でわかりにくいかもしれないが、これが最後と腹をくくっていたし損得抜きで捨て身な心持ちでやっていた。売れるとか売れないとかでない。自分が好きなように最後まで楽しく本気で描ききることに意味があった。これでダメだったら諦めよう、ではなく、これで諦めよう、だった。

そもそもやっていることは「趣味」という意味的には間違っていない。
だが、それがその時はわからなかった。
その尋ねてきた人は単純に「趣味とは思えないほど上手ですね」というような意味も込めた褒め言葉として「趣味」という言葉を使ったのだと思いもした。
けれど「これは趣味なんかじゃない!」と心のなかで断固否定する自分がおり、その質問に腹を立てていた。妙なプライドを持っていた。
「コミティアに参加して創作する人もみんな本気で取り組んでるはずだ!」「趣味ですか?…なんて失礼なこと聞くなよ!しかも門外漢ならいざしらず、編集者だろう!」などと思いながら。

ですが時間が経ち、本当に最近のことですが趣味でも遊びでも金儲けでも、欲深くても独りよがりでも、どんな理由でも創作して参加していいじゃないかと思うようになった。
考え方の変化の理由はたくさんある。
ある程度の期間コミティアに参加し続けて創作する人たちを間近で見たり、直接話をしたこと。コロナ禍でコミティアの危機を知り、より深くコミティアのことを考える機会と時間を得たこと。コミティアの本部に行き、そこで働く人達を見たこと。
それらを含め、コミティアは前提として交流の場である、ということを認識できたこと。これが変化の一番大きな理由だ。

コミティアは裾野が広く求める人に応える度量を備えている。参加する理由は人ぞれぞれでいいし、その理由に差などない。他人からどう思われようが言われようが、そんなことは大したことじゃない。本人がこうなんだと決めればいい。決めたことに唯一の価値がある。

この話の一番の問題点、それは「趣味ですか?」と問われたとき曖昧な返事をしたことだ。「趣味で本気でやってます」と答えれば済んだ話だった。

最近思い出したり考えたりしていた情けない話でした。ずっと心のなかに引っかかっていて長い間その編集者なる人物に腹を立てていましたが、原因は自分にあったんだという話。
あの時ちゃんと自分の本心を正確に相手に告げられていたら、何かが変わっていたかもしれません。何事にも通じそうなベタな結論で恥ずかしいですがそういうことでした。

趣味 1,人間が自由な時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為や事柄や、その対象。2,物の持つ味わいや趣。それを観賞できうる能力 3,人間が熱中している、またその詳しいカテゴリーのこと。

\はっけよい/

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朝から仕事をこなす予定がネットの回線が繋がらず、のたうってモデム&ルーターと四苦八苦の泥仕合の結果、繋がらなかった理由もわからぬまま回線は繋がりました。こういうのが一番困る…。もう今日は何もやる気出ない!タオルケットにくるまって眠っちゃお!というわけには当然いかず諸々を泣きながらこなしました。

遠方の母親に誕生日プレゼントを贈ったら、自分に返事もないままダンボールいっぱいの野菜やら餅やらが届きました。
親子なんだし言葉はいらないでしょ?とか、そういうのだろうか。クールだな。いや、どうなんだろ。嬉しいけどなんか…一言くらいくれよかあちゃん、などと思いました。
誕生日が近い父親にずっと好きで読んでいるゴルフ漫画の単行本を五冊まとめて発送の準備をする。また連絡なしに野菜と餅でいっぱいのダンボールが送られてくるのだろうか。今度はこちらから久しぶりに電話しようと思う。

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最近必要があって水彩画を描き始めました。楽しい、本当に。色味や風合いが二匹と漫画の世界観に合うなと。デジタルでずっとやってきたので新鮮でもあります。水彩で描きあげた何かは今後とあるプレゼント企画に使われます。詳細はまた近いうちに。

トキワ


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