![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66240444/rectangle_large_type_2_54d4bcdce401ccc7f11f8d1403569ebf.jpeg?width=1200)
天王洲アイルのバンクシー
小雨が降るか、気にしながらのウォーキング、天王洲アイルまで歩く。
パラパラと人が立っている。有名なグランドピアノの写真の前。ここでバンクシー展が開かれていた。
当日券もあるとのことで並んでみた。倉庫の階段を上がると2階。チケットを買って、長い長い待ち行列の中に身を置く。
「皆さん、ソーシャルディスタンスに慣れて、流石です。列の間隔守ってますね。」とベテランの会場案内の声と誘導で気持ちよくエレベーターに乗り込み5階に移動。
エレベーターの先は英国。すぐに外国の街に溶け込み、バンクシーの二次元が三次元の街で輝きメッセージを投げかけ始める。
まちなみを歩くと原爆やら戦車、ベトナム戦争の写真のコラージュのような強いメッセージと、あの赤い風船の少女のせつなくも心が優しくなるメッセージなどが私の心にも飛び込んでくる。
足元ではネズミの影が走り、ニューヨークのマンハッタンに入る。巨象が目に入る。「the elephant in the room」。部屋に象がいれば、みんな気づいてるはずなのに、誰も何も言わない。そう世の中の理不尽なモノやコト、みんな気づいているはずなのに知らないふりをする。楽だから。
バンクシーも自分のメッセージが皆に届いているはず、なのに世界は変わらない。そんなことを思いメッセージを投げ続けているのだろうか。
最後はパレスチナ。ホテルの窓から見えるのは壁。地域が全て壁に囲まれ、街がそのまま牢屋だ。
窓から見える壁に描かれた絵が哀しさを増幅させる。早くここから離れたくなる。
と思ったら最後のインスタレーションを過ぎてエレベーターで2階の現実に連れ戻された。
階段を降りて外に出ると雨。傘もあるし歩いて帰ろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?