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ひかりのような日々

新しく日記を書き始めることにした。去年の末、小さな文房具屋さんで買ったぴかぴかの新しいノートに、日々を書きとめてみようと思う。

日記用にはいつも分厚い方眼ノートを買ってしまう。私の日記帳はかわいいシールやイラストではなく、文字がつらつらと並ぶタイプなので、分厚い方が使うときわくわくするし、使い終えた後に読み返すときも、文字がたくさんの方が私には面白い。

けれど方眼ノートなら、気分でちょこっと絵を描いたり、マスキングテープを貼ってみたり、そういうのもできる。無地ノートだとまっすぐ文字を書くのが難しいけど、方眼ノートなら四角います目が並んでいて書きやすく、私に最適なのだ。

最近はnoteに文章を書いたり、携帯にも日記のアプリを入れたりしているので、気づけばそちらに書く日記が主流になってしまっている。また少しずつ紙へと戻していきたいな、とは思うのだけれど、大学生って意外と時間があって、そして時間があると私は日記を書くことをやめてしまう。

それは時間がないときや、現実世界が私に対して少しちくちくしているときほどついペンを取る習慣が私にあるからなのだと思う。

私にとって、最も手近にある別世界はノートや本の内側だから、現実から逃げたいとき、目を背けたいとき、私はいつでもノートや書物に逃げ込む。恋に悩んだり、受験勉強に苦しんだりしたとき、時間がなくても、わざわざそのために時間を見つけてまで、私は毎日必ず日記を書いていた。

もちろん、つかのま別世界へと逃げ込んでも、また心を調えて日々に立ち向かわなくてはならない。けれど逃げ込んだ紙とペンの世界は私を肯定も否定もせず、それがとても心地よいのだ。

そんな日々をなんとか取り戻したい、まだアナログで、触れることのできるものがある世界に自分の手を浸していたいなと思うので、やっぱり再び日記を書き始めようと思う。もちろん、並行してnoteもこつこつ書いていきたい。日々の記録に。

紙のノートが埋まっていくのは最高にロマンチックな時間だと思う。けれどもちろん、毎日1ページずつ書くとか、そんなルールを自分に強いたりせず、書きたいときは3ページくらい書くし、あんまり気分じゃなければ書かない、1ページの半分でやめることもある、そんなゆるゆるな感じで続けるのもいいような気がしている。






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