見出し画像

関東大学サッカー注目対決

成田駅の栄えてないほうの出口から徒歩10分ほどで仲代運動公園陸上競技場に到着した。
関東大学サッカーリーグの前期最終戦。有観客試合はこの会場のみ。暫定3位対5位 2位対4位 という状況であった。関東大学サッカーリーグはあまり追うことができていなかったのでどのチームがどんな戦術をしてどんな選手がいるのかも知らない。開幕戦以来の大学サッカーはほぼ所見のような状態で観戦した。
夢の島での開幕戦は運営に不満があったが今回はとてもスムーズに入場することができた。屋根のおかげでとても涼しい。前回の観戦とは全然違う気持ちでピッチに目をやった。

第1試合は駒沢大学-順天堂大学
天皇杯予選で明治を破った駒沢と本選でFC東京に下剋上を起こした順天堂。駒沢にはサガン鳥栖内定の荒木がスタメンで出場していた。
基本的には順天堂がボールを持ち駒沢はマイボールになると迷わずシンプルにハイボールを選択する。15番の米谷や10番の土信田が競り勝つもそのあとの選手がいない。順天堂は駒沢のブロックを崩せず前半のシュートは1本のみ。そんな展開が続いた。後半順大はクリアボールから縦に速い攻撃を選択し相手のブロックが整う前にシュートまで持っていくシーンが増えた。駒沢は後半アディショナルタイムに抜け出した荒木のループシュートが大きな決定機となったがギリギリでDFがクリアし試合は0-0で終了した。
(元気な堀池監督)

2試合目は明治大学-早稲田大学
明治大学は前節2点差を順天堂大学に土壇場で追いつかれドロー。一方の早稲田は明治と勝ち点で並んでおり試合前から気持ちが非常に入っていた。
ゲームはインテンシティの高い入りとなる。主導権を握るダメロングボールも使いながら積極的にシュートで終わる。マークの受け渡しもスムーズでとてもレベルの高いゲームだった。試合が動いたのは前半15分ドリブルを再三仕掛けていた明治大学16番の佐藤が縦に突破し一度ボールを下げ角度をつけてのクロスからクリアしきれなかったボールを頭でつなぎ最後は11番藤原のシュートで明治が先制する。
早稲田は34番光田や7番山下がかかわりながら逆サイドの安斎を使い攻めるも精度を欠く。前半は早稲田がボールを握りチャンスを作るもゴールには結べず明治の慌てない守備に出しどころがなく攻撃が行き詰った。
後半 早稲田がバックパスをキーパーがキックミス。これをダイレクトで14番田中が決め2点差。さらに後半34分明治のフリーキックの流れから16番佐藤が右足でシュートクロスバーに当たるもラインを割っていたとの判定で3点目を奪った。後半明治のシュートはこの2本のみ。しかし早稲田をほとんど好きにさせず強いチーム特有の試合運びを見せつけ早稲田のシュートを後半は1本に抑え込んだ。
早稲田は大事なところでパスが繋がらず10番の加藤にボールを集めるも明治の13番岡を中心に封じ込められた。
試合はこのまま3-0で終了。明治は前期を暫定首位で終えた。
(肩を落とす早稲田大学)


この試合で印象に残ったのはまず明治の20番太田。ファジアーノ岡山の下部組織出身で前線からプレスに行きサイドに流れたり体を張ってボールを収めたりして攻撃のタメを作っていた。
次に早稲田の10番加藤。清水エスパルス内定山梨学院出身のフィジカル系FWは最初ヘッドギアをつけていたがすぐに外しスペースへのボールをほとんどマイボールにしていた。なかなかいないタイプのFWで将来がとても楽しみな選手の1人である。

この後関東大学サッカーは総理大臣杯予選を兼ねたアミノバイタルカップがある。またいつか見に行けたらと思う。
ちなみにそのあと少し成田観光しましたとさ