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DQ3最強育成と神竜5ターン撃破

概要

DQ3はDQシリーズでも特に人気が高い作品の1つである。その魅力の1つにルイーダの酒場やダーマ神殿によるキャラクターメイキングシステムによるストーリー攻略のパーティ編成の自由度とクリア後の育成がある。本稿では後者についてクリア直後からの滑らかな連結を意識して記述し、神竜の最速撃破まで取り扱うものとする。バージョンは最新版(PS4、3DS、スマホ、Switch)を前提とする。

1. 最強パーティのメンバー構成

最強パーティとは何かを考える前に、目指す最強とは何かを定義する必要がある。というのも、安定性があってどのような場面でも戦える汎用性に優れたパーティと、作中最強のボスである神竜を最速で倒し易いパーティとは、その構成が違うからである。そこで、各職業の性質を述べつつ、それぞれの観点からの最強パーティを考察する。

1.1 各職業の特徴

勇者 主人公であり、パーティに1人までしか入れられない。強みとしてはギガデインとベホマズンが使えることと、光の鎧と勇者の盾により、息攻撃のダメージを4/9、呪文のダメージを2/3に減らす全職業中最強の耐性と守備力が挙げられる。反面、攻撃面に関してはギガデインこそ強力なものの武器攻撃に関しては極限環境では他の職業に劣り易い。というのも、専用装備の王者の剣が存在している為、1個しか手に入らない破壊の鉄球、炎のブーメラン、グリンガムの鞭は他のメンバーに渡した方が合理的となり、その結果複数の敵を同時に攻撃出来ないことが多いからである。単体攻撃に関しても、武闘家と違い会心の一撃が出易いという特性は無く、隼の剣を装備出来るとはいえモシャスは覚えない為その真価を発揮することは出来ない。しかしながらラストダンジョンまでの雑魚敵はパーティ全員が複数攻撃武器を持たずとも通常攻撃だけで1ターンキルが可能であり、通常戦闘で火力不足になるという訳ではないし、武器の取り合いは勇者不採用のパーティであっても同じく起こるので、勇者をパーティに入れることが通常戦闘での不利を招く訳ではない。複数の敵へ攻撃したいならば刃のブーメランやドラゴンテイルを装備すれば良い。勇者採用によって火力が落ちるのはvs神竜で、これは勇者がモシャスを覚えられないことに起因する。しかしながら勇者ありでも神竜5ターン撃破は可能で、ベホマズンの回復力により命の木の実によるHP上げが勇者不採用の場合より少ない個数で済むので、欠点だけでなく利点も兼ね備えている。汎用性の高いパーティなら確実に採用、神竜速攻撃破パーティの場合は最速撃破成功率は下がるが採用は一応可能という位置付けとなる。注意点として、他のキャラクターと違い転職出来ない為、育成のやり直しが出来ない。賢さの成長が低いにも関わらずギガデインにもベホマズンにもMPを大量消費する為、クリア後はルイーダの酒場に適宜預けてレベルアップを防ぎ、盗賊を使って集めた賢さの種を大量に投与して賢さ255にすることを推奨。MP522が達成出来る。MPを直接上げる不思議な木の実はバラモスエビルが1/256で落とすのみなので、これを大量に集めるのは非現実的。素早さや運の良さも種集めが必要。純粋な戦闘力には男女差は無いが、ドラゴラムやパルプンテを覚えない為にメタル狩りは苦手。女性ならば誘惑の剣でメタル狩りに参加出来る為、レベル上げはやり易くなる。聖なる守りでザキ系とメガンテ無効、王者の剣、雷神の剣、稲妻の剣の道具使用でバギクロス、ベギラゴン、イオラをMP使わずに出せるのは些細ではあるがメリット。

戦士 体力と力の優れた成長でストーリー攻略には活躍するが、最終職業としては強いとは言い難い。パーティ内での装備の取り合い故に防具がそれ程優秀ではなく、武器に関しても隼の剣が装備出来ないのが痛い。集団攻撃武器は破壊の鉄球やグリンガムの鞭、ドラゴンテイルが装備可能で、ブーメラン系が装備出来ないこと以外は勇者と同じ。単体攻撃武器はバスタードソードか魔神の斧を装備せざるを得ないが、バスタードソードは王者の剣を持つ勇者の、魔神の斧は会心率の高い武闘家の劣化となり易い。防具に関してもドラゴンシールドが装備可能な点は優秀だが、光のドレスを他のメンバーに渡した場合は魔法の鎧かドラゴンメイルを装備せざるを得ず、水の羽衣を装備出来る賢者に劣る。またレベルアップでMPが伸びない為にMPは転職前に522達成することが前提の261が最大で、素早さも伸び難い為、種集めは他の職業より多めに必要で育成の手間がかかる。隼の剣が装備出来ず、勇者のベホマズンや武闘家の会心のような特別な強みも無い為、神竜速攻撃破パーティには採用出来ない。使うなら汎用性重視のパーティで、良い装備を優先的に回してやろう。光のドレス+ドラゴンシールドなら息を1/2、呪文を2/3で、(盗賊でも可能だが)勇者に次ぐ耐性となる。兜としてグレートヘルムを装備出来る為、誤差程度だが守備力は盗賊より高くは出来る。雷神の剣や稲妻の剣の道具使用でベギラゴンやイオラをMP使わずに打てるのが一応の差別化点か。

武闘家 神竜速攻撃破パーティには絶対1人必要で、汎用性パーティにも採用出来る重要職。但し育成には手間がかかり、装備も優秀なものを最優先で回さなければならない。というのも、育成に関してはレベルアップでMPが上がらないので武闘家に転職する前にMPを極力、可能ならば522まで上げておく必要があるのは戦士と同様で、それに加えてレベルアップが遅く、また会心率がレベルに比例する為しっかりレベル99にする必要があるからである。強い装備を要求するのはモシャスを利用した神竜速攻撃破の都合である。最新版DQ3ではモシャスするとステータスだけでなく武闘家の会心率や装備の耐性もコピーする為、武器も防具も手を抜けない。攻撃力は破壊の鉄球と豪傑の腕輪で405まで高め、防具は光のドレス、風神の盾、銀の髪飾りが最適。それに加えて、破壊の鉄球では武闘家本人の通常攻撃で会心を出せないので魔獣の爪も持たせる必要がある。耐性は光のドレスによる息、呪文2/3。一品物かつ最強の装備である破壊の鉄球と光のドレスの両方を要求し、ここで妥協が許されないことが、パーティの他メンバーの装備を制約し、他の職業の評価にまで影響していると言える。神竜速攻撃破を考えないパーティであれば不採用という選択肢もあり、その場合には戦士や商人、盗賊の評価が上がるだろう。尚、武闘家本人は隼の剣を装備出来ない為、神竜速攻撃破パーティにおいて2人目は入れてはいけない。破壊の鉄球以外には集団攻撃武器を装備出来ないこともあり、2人目以降の武闘家は雑魚戦でも足を引っ張る存在。

魔法使い 水の羽衣、魔法の盾、ミスリルヘルムが装備出来る為防具に関しては優秀。息を2/3、呪文を1/2。集団攻撃武器もブーメラン系を装備可能。ここだけ見れば優秀だが、賢者ならばそれに加えて破壊の鉄球や鞭、隼の剣を装備出来るので、戦力としては賢者の劣化。賢者と異なり毒針を装備出来るものの、メタル狩りにはパルプンテやドラゴラムがあるので毒針装備可能であることの利点は小さい。隼の剣を装備出来ないので神竜速攻撃破パーティには採用出来ない。

僧侶 ブーメラン系が装備出来ず集団攻撃武器はモーニングスターのみ、水の羽衣が装備出来ないのでドラゴンローブで妥協する必要がある等、賢者の劣化である魔法使いの劣化。

商人 一見ストーリー進行の為だけに使われる非戦闘職に見えるが、隼の剣を装備出来る為神竜速攻撃破パーティに採用可能。とはいえ盗賊と違って鞭や破壊の鉄球、ドラゴンシールドは装備出来ず、種集め役を兼任出来ないという点から純粋な劣化ではないものの盗賊より優先度が落ちる。正義の算盤というパーティ内での奪い合いが発生しない武器があるのも利点か。通常戦闘ではブーメラン系を使うことも出来る。

遊び人 最終職には向かない。以上。

盗賊 破壊の鉄球、鞭、ブーメラン系を使える為に雑魚戦でも役に立つが、隼の剣を装備出来る為神竜速攻撃破パーティに採用可能。防具はドラゴンシールドが装備出来ることは優秀なものの耐性付きの鎧は光のドレスを除くとマジカルスカートしかなく、闇の衣等の単純な高守備力装備で妥協しなければならないことが多い。事実上の耐性は賢者に劣りがちで攻撃面でも差別化出来る要素は無いものの、種集め役を兼任出来るという点で早期に育成し、そのまま最終パーティに採用してしまえるのが利点。

賢者 装備出来る武器や防具は勇者を除けば最強。攻撃面では破壊の鉄球、鞭、ブーメラン系で雑魚戦はOK、隼の剣で神竜速攻撃破パーティにも採用可能。水の羽衣+魔法の盾で息2/3、呪文1/2という優れた耐性を持ち、一品物の光のドレスを要求せず、それ故戦闘力に男女差が無いのも優秀。汎用性重視のパーティでも神竜速攻撃破を目的としたパーティでも採用しない理由が無い。敢えて文句を言うにしても盗賊と違って種集めに貢献出来ないことと、レベルアップが遅いことくらいしかないだろう。

1.2 最強パーティ考察

以上を前提に、最強パーティの考察を行う。神竜最速撃破には武闘家+隼の剣を装備してモシャスを使えるキャラクター*3が最適。隼の剣とモシャスを両立出来るのは商人、盗賊、賢者だが、その中で最も防具が優れているのは賢者であるから、武闘家+賢者*3が最良ということになる。但しモシャス使いはモシャスを使うと耐性も変身先のものに変わる為、商人や盗賊でも大して変わらないとも言える。特に種集め要員を兼ねられる盗賊は起用し易い。但し、このような勇者を採用しないパーティはベホマズンを使えない為、神竜最速撃破の際には回復に手を割かずとも良いよう、命の木の実を集め全員のHPを極力上げておきたい。尚、HP522から999まで上げるのに必要な命の木の実の個数は1人あたり96個である。勇者を起用する場合にはベホマズンが使える為、パーティ全員のHPを上げる必要まではないが、その代わり会心の一撃をかなりの頻度で出せなければ5ターン撃破は不可能(DQ大辞典では勇者不採用のパーティでのみ5ターン撃破が可能と書かれており、難度が高いと従来考えられていたことは確かである)。

汎用性重視でパーティを組むならば装備の取り合いを起こさず、ベホマズンも使える勇者は採用されるだろう。神竜最速撃破も兼ねるならば武闘家も採用し、残り2人は賢者、盗賊、商人から選択。神竜最速撃破を狙わないならばパーティ構成の自由度はかなり高く、勇者+戦士+賢者+魔法使いみたいなストーリー攻略みたいなパーティでも武器は王者の剣+破壊の鉄球+グリンガムの鞭+炎のブーメランで綺麗に割り振れる。賢者と魔法使いは水の羽衣を装備出来るので、戦士に光のドレスを回せるのもメリット。同じく光のドレスがあれば耐性が大きく強化される職業に盗賊や商人がいるが、商人に関しては破壊の鉄球や鞭は装備出来ない為、炎のブーメランの取り合いになる魔法使いとの同時採用は厳しい。何れにせよ、賢者や魔法使いの採用は光のドレスの奪い合いを緩和出来るというのが利点である。しかしながら、賢者や魔法使いはドラゴンシールドは装備出来ない為、息耐性を呪文耐性よりも重視する場合、パーティの残り3人を全員賢者にするよりは1人は戦士か盗賊に変えた方が耐性は向上する。

1.3 最強パーティ育成手順

これまでで最終的に構築すべきパーティがどのようなものかは分かってきたが、ストーリークリア後からどのような手順で育成を始めるかについてはまだ議論の余地がある。それについてこれから記述する。

先ず育成の大前提として、DQ3には①種を高確率(1/16~1/64)で落とすモンスターが多数いるにも関わらず盗賊によって更にその確率を上げられる②HPとMP以外のステータスは255が上限なのでカンストさせ易い③一部の種はレベルを上げ終わる前に使う必要がある、という3つの特殊な点があることに留意しなければならない。①と②よりステータス255カンストを狙うのは大前提で、尚且つ③故に最強パーティを作る前に種集め用の盗賊パーティを作る必要がある。盗賊パーティはストーリー攻略に使った3人が呪文を十分に覚えたら盗賊に転職させ、そこに遊び人から転職した盗賊を1人加えればそれで十分であろう。遊び人と盗賊しか経験していない盗賊は移動中の呪文の一番最初に口笛がくるので、パーティの先頭に置けば口笛を手早く使って効率的に戦闘回数を稼ぎ、種を集められるので便利。戦闘は残り3人の盗賊がブーメランを投げていれば種集めで戦う程度の相手ならば容易に終わる。種集めパーティはきっちりレベル99まで上げる必要は無いが、盗賊に転職する前に呪文をしっかり習得していればパルプンテやドラゴラムでメタル狩りが出来る為、そこそこのレベルまでは上げ易い。盗賊の盗み成功率はレベルに応じて上がる為、無理なく上げられる範囲で上げておくのが望ましい。盗み役の育成時や種集めの一時休憩時、種集め終了後に最終メンバーとなるキャラクターの作成や育成を適宜行っていく。呪文を覚えた盗賊は素早さも高く、レベル上げの先導役としても優秀である。クリア後は勇者をルイーダの酒場に預けることが出来るようになるということも忘れないこと。

③故に集める種には優先度があるが、最優先は賢さの種、次点でスタミナの種である。というのも、本作ではレベルアップでのHP、MPの上昇量はそれぞれ体力、賢さの現在値によって決まるからである。具体的には体力(賢さ)の2倍+α(αは一定幅のランダムな正数)に到達するように数値上昇する。その為、賢さの種を一度に大量に投与して例えば66から255まで一気に上げたりすると、以下の写真のように一度のレベルアップで莫大な増加を見せる。

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体力や賢さが255の時のαの最大値は12で、従ってHP、MPはレベルアップでは522まで上がり得るのだが、αの値はレベルアップの度にランダムに決まるので運が悪いと体力(賢さ)が255であるにも関わらずレベル99になっても522にならないことはあり得る。従って、確実に522を達成する為にはレベルアップ直前にセーブし、522になるまでリセットしてやり直す方が安全。これがレベルを上げ切る前にスタミナの種と賢さの種は集めなければならない所以である。但し戦士と武闘家に関してはレベルアップではMPは全く上がらないので、賢さの種を使う必要は無い。

スタミナの種と賢さの種だと後者の方がより優先度が高いのは、育成のより早い段階で必要になるからである。スタミナ及び賢さの種が必要になるのは(1)勇者(2)戦士や武闘家に転職する直前のキャラクター(3)これ以上転職せず、最終メンバーとして活躍させる予定のキャラクター(戦士と武闘家除く)である。勇者はストーリー開始時から仲間におり、(2)に関しても(3)より先に存在することであろう。勇者はスタミナの種を使わずとも体力255になり易いので賢さの種しか要求せず、(2)も転職前にMPは上げる必要があるがHPは転職後に上げれば良いのでまだスタミナの種はまだ必要無い。よって、賢さの種を集めるのが最優先となる。賢さの種はガルナの塔(ダーマ神殿の北にある塔)2Fでおおくちばしを狩るのが最良。ガルナの塔2Fはおおくちばし、ホイミスライム、スカイドラゴン、しびれあげはしか出現せず、ホイミスライムが力の種、スカイドラゴンが命の木の実を落とす為、賢さの種以外もついでに集めることが出来る。スタミナの種はピラミッドでわらいぶくろを倒すか、ルビスの塔やゾーマの城でレベル上げのついでにドラゴンを狩る等して収集する。ドラゴンはゾーマの城近辺に出易い。

それ以外の種についてはレベルアップでの上昇にこれ以上期待しなくなったタイミングで使えば良い。力の種はジパングの南のあたり(現実でいうところの四国)にだいおうガマとごうけつぐましか出ない場所があるので、そこでごうけつぐまを狩る。素早さの種はムオル近辺(ジパングから北上すると近い)でデットペッカー。ラックの種はテドン周辺(イシスからラーミアで南下)でシャーマンを狩るか、ポルトガ近辺でドルイド。テドン周辺にはゴートドンもいるので力の種も集まる。命の木の実はスカイドラゴンからも得られるが、出現率を考えるとサマンオサ周辺でコングを狩る方が多く集まりそうである。不思議な木の実はバラモスエビルしか落とさず、その確率も1/256であるので集めるのは非現実的。

種や木の実を使う際は、下の動画のように上昇値が最大となるまでセーブ&リセットで粘ると良い。255でカンストするステータスに対応した種は3、命の木の実は5が最大値である。

戦闘用の呪文を全て覚えたキャラクター作成の際の転職の順序は、遊び人→賢者(→最終職)という順番で良い。商人や盗賊は移動中に使う呪文しか覚えないので経由する必要無し。精々パーティに1人で十分。遊び人から賢者への転職には悟りの書は不要で、魔法使いと僧侶を両方レベル41以上まで鍛え上げるより遊び人をレベル20、賢者をレベル41以上にする方が必要な経験値は少なくて済む。賢者から戦士や武闘家に転職させる場合は賢さの伸び易い性格にし、呪文を覚え終わったら賢さの種を大量投与してさっさとMP522にしてしまおう。賢者はレベルアップが遅いので自然にMPが上がるのを待つと時間がかかり過ぎる。インテリめがねを装備してずのうめいせきにしても良いし、あたまがさえるほん(消耗品だがダークトロルからのドロップでいくらでも入手出来る)できれものにしても良い。最終職のレベル上げ時の性格は賢さやMP以外は伸びる武闘家、どのステータスも伸ばしたい賢者や盗賊はセクシーギャルにしておくのが無難。ガーターベルトを装備させるか神竜を倒して得られるエッチなほんを読ませるかする。男ならヘビメタリングでいっぴきおおかみにするのが良いか。運の良さは下がるものの、素早さ、体力、賢さは上がり、力は変化無し。戦士は力と体力しかほぼ伸びないと割り切ってタフガイにするのも手。

レベルを効率的に上げるにはルビスの塔最上階ではぐれメタルを倒すのが良い。パルプンテを用いればはぐれメタルの大群を一気に倒せることもある。尚、武闘家による会心の一撃狙いは経験値稼ぎとしてはあまり効率的ではない。というのも、レベルアップが遅い武闘家のレベルが最大となる頃には賢者くらいしかレベルを上げたいキャラクターが残っていないからである。一応、賢者のレベルを上げる際には武闘家との2人旅は有効。この場合ははぐれメタルが一度の戦闘に現れる数よりも出現率の高さの方が重要な為、ルビスの塔よりもリムルダール周辺の方が効率が良くなる。

2. 神竜最速撃破パーティの構成と実践

本節では神竜5ターン撃破(現時点で達成されている中では最速)を達成したパーティの一例を示し、どのようにしてそれが実現されたかを見せる。尚、神竜戦を何度も行う際にダンジョンを一々通り抜けるのは手間なので、神竜の目前で中断の書に記録しておくと便利である。

2.1 パーティ構成

勇者+盗賊+武闘家+賢者。ステータスや装備は以下の通り(盗賊と賢者は神竜戦では武器は隼の剣に切り替えている)。

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装備は1.1項の解説そのまま。高火力の集団攻撃武器で雑魚戦も余裕で熟せる汎用性がある。勇者の兜がグレートヘルムなのは最新版DQ3のオルテガの兜には特殊効果が無く、性能的にはグレートヘルムに劣るから。盗賊や賢者が不思議な帽子ではなくミスリルヘルムなのも、MP切れはほぼ考えられないので守備力を優先した結果。耐性最強の光のドレスはモシャスの変身先である武闘家に回す。モシャスすると耐性が武闘家と同じ息、呪文2/3になる。勇者の性格がきれものなのはストーリーをタフガイで攻略した後に賢さを上げ、必要な賢さの種を少しでも減らそうとした結果。賢さカンスト後はきんのクチバシを装備してラッキーマンにしてレベルを上げていた(素早さの種はデットペッカーが1/16で落とすので集め易く、性格補正をかける優先度が低かった)。盗賊がおじょうさまなのは運の良さ以外が先にカンストしたので運の良さが上がり易い性格に変えたが故。装飾品は聖なる守りと豪傑の腕輪はそれぞれ通常戦闘、神竜戦での戦力確保の為だが、女神の指輪は移動中に呪文を唱えたりする人に誰でも良いから装備させたかっただけ。全員に装飾品を付けるという意味ではレベルアップの遅い賢者には幸せの靴を履かせれば良かったかもしれない。HPは勇者が999、盗賊が722まで上げているのみで、他の2人は522のまま(使った命の木の実の個数は96+40=136個で、全員999に必要な96*4=384よりも248個節約出来ているし、勇者のHPを999まで上げる必要は無さそうなのでまだ節制の余地がある)。

2.2 神竜5ターン撃破の実践

各キャラクターの5ターンの行動は以下の通り。

勇者:ギガデイン→ギガデイン→ベホマズン→ギガデイン→ギガデイン
盗賊:隼の剣を装備してモシャスで武闘家に変身→通常戦闘
武闘家:破壊の鉄球を装備してメラゾーマ→魔獣の爪を装備して通常攻撃
賢者:隼の剣を装備してモシャスで武闘家に変身→通常攻撃

盗賊、武闘家、賢者は2ターン目以降は会心狙いの通常攻撃しかしません。武闘家が最初のターンだけメラゾーマをするのは、モシャスで少しでも高い攻撃力をコピーさせる為に最初は破壊の鉄球を装備していたいが、破壊の鉄球では会心の一撃が出ないのでメラゾーマより与ダメージが少ないから。勇者は3ターン目にベホマズンを唱えているが、パーティ全員のHPを999まで上げていたら恐らく回復は不要だったので攻撃に専念出来る筈です。ということは、ここを勇者ではなく賢者や商人、盗賊といった隼の剣とモシャスを両立出来るキャラクターに変えた方がパーティの火力が増すということ。普通5ターン撃破を狙う場合にはそうします(というか勇者入りで5ターン撃破を成し遂げた私自身、事前には6~7ターン撃破を狙っていて5ターン撃破出来るとは思っていなかった)。ただ勇者入りでパーティを組むことに利点が無い訳ではなく、ベホマズンがあるのでパーティ全員のHPを命の木の実でがっつり上げる必要が無く、事前準備が楽というのは特筆すべきかなと思った(それに、プレイヤー自身の象徴かつ唯一転職出来ない勇者という特別な存在が最強の敵との戦いでは活躍出来ないとなると悲しいから、勇者入りで神竜最速撃破が出来ると気分が良い)。言うまでもなく勇者採用だと火力は落ちる為、以下の動画にほぼ最終2ターンを示す通り、会心の一撃がかなりの高頻度で出てくれないと5ターン撃破には間に合わない。

3. まとめ

本稿ではクリア後からどのようにして神竜5ターン撃破が可能であったり、或いは汎用性が高いという意味で最強となるパーティを構築するかを、無理なく作り上げる手順とそれに必要な知識について解説した。即ち、種や木の実の集め方や使い方を知った上で、ストーリー攻略に使ったキャラクターを盗賊とし、その後最終パーティメンバーを作るという方法である。元ストーリー攻略員の盗賊は呪文も使える為、後輩のレベル上げにも貢献する。最終職の選択についても各職業の特徴を説明した為、戸惑うことなく行える筈である。レベルを上げる際の性格やメタル狩りについても軽く触れた。そして本稿の意義としては、勇者が入っている、即ち隼モシャス要員が3人ではなく2人と少ないパーティであっても神竜を5ターンで倒せると実証したことも重要である。

……プレイヤーの象徴で特別なキャラクターである勇者がいて、職業の被りも無い汎用性重視のパーティでありながら神竜5ターン撃破が出来ました。嬉しかったです。完。

4 最新版以外について

次の記事にSFCやGBと最新版の違いを書き、またグランドラゴーン10ターン撃破の動画を掲載しています。

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