【コラム】美しい声でアナウンスする

美しく通る声でアナウンスするというお仕事がございます。

テレビのアナウンサーというのは少し別格のようですが、

その他の例として、百貨店のアナウンス/球場のアナウンス/はたまた選挙カーでのアナウンスなど。

インターネットで調べてみましたところ、それなにりお仕事の募集もあるようでした。

もっと身近なところですと、バスの運転手はおじさんでも、停車ボタンをおしたら「次止まります」とおそらく運転手とは別の方の美しく通る声で案内してくれますし

私が使っているオフィスのエレベーターなど定員一杯になると「もうしばらくご辛抱ください」などと優しい声までかけてくれます。

なぜこのお話かというと、この美しく通る声でアナウンスするという傾向(文化?)が好きです。

酔狂な…と思われるかもしれませんが、いやいや私と同じように好きな方が多いからきっとこれは専門のお仕事にまでなっているのでしょう

ポイントは「美しく」というところです。

というのも「通る声でアナウンスする」というところまででしたら、あたりまえだと言えなくもないです。

通る声だけでしたら、ある意味、伝えたい側の「タスク」を効率的にこなすための有利な条件というだけですから

ですが「美しく」というのは、プラスアルファの価値であるし、聴き手の気持ちを察した思いやりであり、そして挑戦です。

「威厳」やら「優しさ」など超越した「声の美」を追究しているということですから、すごいなと思ってしまいます。

なるほど…そういえばアナウンサーが仕事として人気なのもなんとなくわかりますし

「女子アナとの合コン」を自慢してきた友人の気持ちも、まぁわかります。

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<セイエン文庫は声演(朗読)作品を発行するプロジェクトです。>


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