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3rd Single「侵蝕」アートワーク解説

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by 糸口なつ様

さてさて、今作もまたイラストレーターの方に配信音源のアートワーク制作を依頼したわけですけれども。

細かいところに意味を含めるめんどry、いや繊細な世界観は健在でございます。

それではいってみよう。

アートワーク解説!!

の前に、そもそもこのアートワークのシーンとしては、2回目のボーカルとピアノがメインのサビパートになります。

「約束は果たされた」とか言ってる歌詞のところですね。

それを踏まえて読み進めていけば、曲だけでは感じられない切なさが伝わると思います。

気をつけた点としては、表面的には明るい内容なんだけれど、掘り下げていくと表面的に得られる情報とは異なる、悲しい意味合いが込められるようにアイディアを固めたことですね。

それではよろしくどうぞ。

・黄色いチューリップ

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もう定番になりつつあるアートワークの花シリーズ。

この黄色のチューリップの花言葉は「叶わぬ恋」。

もうこの情報だけでアートワークの意味がバレかねない、かなりメッセージ性の強いモチーフ。

・月

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不思議に思った方もいると思うんですが、朝方のような晴れた天気の中に月があるんですよね。

これは、朝に月が出ている世界→夢の世界を表現しています。

夜眠る時間に月が出る現実世界との対比からこの表現を用いました。

・シルエット

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影になっているのでわかりづらいかもしれませんが、

男性→右手

女性→左手

を差し出しています。

これは両人の利き手を右手として考えてまして、

右手を差し出す→あなたのためなら利き手さえも差し出す=大切なものを捧げる、捧げられる

左手を差し出す→相手が利き手を出そうと、自分は出さない=あなたに大切なものを捧げない、捧げられない、捧げる価値がない

という意味を成り立たせています。

この表現から、男性と女性は対等な関係ではないという意味が生まれます。

つまりは想いを募らせているのは男性だけということになります。

う~ん、つらい。

このシルエットと黄色のチューリップが現実を示唆する役割を果たしています。

・木と光

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まず見てほしいのは、木の配置。

横に並んで、真ん中が開けてるんですよね。

これでを表現しています。

そしてこの道に光が溢れていることが、希望への道を表すモチーフになっています。

夢があるね。希望に溢れているね。

まあそれをチューリップたちがぶっ壊すんですけどね。

容赦ねえや(お前がな)。

・集約

これらのモチーフの持つ意味合いをまとめて、

(想いが叶う)夢は夢のまま終わる

というテーマを成り立たせています。

悲しい現実だね(白々しい)。

ということで、今作のアートワーク解説は以上!!

曲や歌詞だけでなく、アートワークも楽しめる要素だと思っているので、目を向けていただけると嬉しいです。

誠影 3rd Single「侵蝕」をよろしくお願いします!!



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