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第474回【筋トレ日誌 その他日々是】465(2022/8/23)▲▲黒歴史は開示してこそ▲▲

人生それなりに生きていれば、
誰しも『黒歴史』の一つや二つは
持ち合わせているはず。


電車でウンコ漏らしました、とかなら
まだ可愛いもの。
会社で仕事ができずに
毎日詰められていました、とか、
奥さんに内緒で3人と浮気して
愛想を尽かされました、とか(!?)。


私も超絶苦手だった
数学のゼロ点答案を毎回ストックしていたことや、
結納まで済ませた相手から
解消を求められた話まで・・・。
(実際に解消しましたw)
探せば色々と唯一無二?な
黒い歴史が出てくることが
最近判明した。


判明した、というより、
今まで腹の奥深くに封印し
二度とその扉は開けるまい、
と誓っていたのである。


しかし、
他が経験していなさそうな黒歴史は
ネタの宝庫でもある事にも気付く。

そんなことを思ったのは、
こちらの本を読んだから。


前作の『熔ける』はまだ読んでいないのだが、
あまりの面白さに一気に読み切ってしまった。


製紙会社なだけに
熔ける、というタイトルもさることながら、
普通に考えたら会社の金に手出して
100億以上もカジノに突っ込むこと自体、
もはや尋常ではない。


いいところの創業家の息子が
そこそこに周りや身内に迷惑を掛けて
しかも収監されて、とくれば
これは恥ずべき話として
封印したり世間に出てくることは避けるはずだ。


しかし、である。
著者の井川氏は
明らかに自分の『黒歴史』を
引いて俯瞰しつつ、
しかも楽しんでいるようにも思える。


この人は自分をメタ的に見る能力に
長けているのであろう。


もちろん井川氏は
褒められたことをしているわけではない。
ただ他人の不幸は蜜の味でないが、
他人の黒歴史は『ワクチン』的要素となって
ストックしていくことが出来るであろう。


つまりは
『黒歴史』は封印するものではなく、
喜んで開示のネタにすべきのものなのだ。


そう考えれば、
徒手空拳
何も語れるものがない
誇れるものがないと嘆く人にも、
何か一個くらいはネタの源泉があるはずだ。


追記)
本編から逸れるかもしれないが、
本書の内容で一番参考になった一節が
『戦力の逐次投入は負ける』
というくだりだろうか。

井川氏はカジノの世界で勝つには
戦力を一時に注ぎ込む必要がある、
と秘訣?を開示しているのだが、
人生で勝ちに行く時には
ここぞという時に戦力の集中投入が必要だろう。

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