第749回【圧巻人生日誌 日々是成長】740(2023/6/11)▲▲ノミのガラスの天井をぶち破ってみる▲▲
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飛騨高山ウルトラマラソン、
っていうのにエントリーしていましたので参加しました。
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この大会、昨年初めて参加。
出れるか出れないかの瀬戸際で周りの有難い声に押され、
まずはスタートラインに立ったのが2022年。
結果57キロの関門を越えられず、
私にとっての初ウルトラは残念な結果に終わりました。
出れただけでも◯、と思うようにはしていました。
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しかし、
今年も何だか分からないけどあの超人の世界に
自分も巻き込まれてみたい!
という勝手な願望からエントリーをいたしました。
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今年も決して
時間の余裕がある状況ではありませんが、
『まずは昨年の記録を超える』と
目標立てていたのが2週間ほど前。
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間髪入れず周囲から、
『100キロ走れや!』(注:100キロの部にエントリーしたのです)
『自分で勝手に限界を作るな』
と有難い喝を頂きました。
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元々は80キロくらいまで行ければ
御の字なんではなかろうか?
と勝手に思い込んでいたのですよね。
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思い込みって恐ろしいもので、
おそらく80キロでOKと思っていたら
80キロから先は走っていなかったでしょう。
自分のレベル感なら
13時間59分でもいいから、
やはり完走を目指すべし。
そう切り替えたのが直前でした。
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正直坂を登るコースが大嫌いな私としては
この大会は坂続きで非常に相入れないものがあるのですが、
前半の山越えのポイントでも
昨年よりは好調。
足が動いていることだけは実感できました。
(坂はとにかく歩き通した)
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昨年関門超えできなかった57キロ地点も、
少しお釣りを残しながら通過。
もちろんエイド名物・飛騨牛も食しましたけど。
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そして、
私にとっては57キロから先は
テラ・インコグニタ(未踏の地)。
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未踏の地に胸がワサワサする思いを抱きながらも、
心臓破り(少なとも私にはそうだった)の千光寺の坂を上り
そしてまた下る。
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この坂が結構足に堪えることになり、
スピードも落ちていく。
次の関門ポイントまでの時間も危うい。
途中予想外に沿道に登場した
仲間の有難いエールに支えられ、
関門(74キロ)10分前に滑り込みセーフ。
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しかし、ここで一点痛恨のミスをしてしまいます。
次の関門(88キロ)の通過締切時間を
20分も勘違いしていたのです。
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そうすると何が起きたかというと、
この時間で関門を突破するのは極めて難しいので
行けるところまで行ってみよう、
という消極的な目標に置き換わってしまったのです。
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これってとてもダメなパターンですよね。
目標の下方修正、とでも言うのか、
力出せば行けるはずを
自らその可能性を閉じてしまったとでもいうか。
77キロ地点で誤りに気付き再び走り出すも、
ロスした時間は
大きなビハインドになってしまいました。
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結果、
90キロのポイントでタイムアップ。
昨年に続き今年も護送車に収容されました。
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正直これを書いていて、
タラレバですけれども
『あそこで時間を読み間違えなかったら』とか
『前半のあそこでもう少し気合入っていたら』とか
色んなことを考えると、
悔しさもフツフツと沸き起こってくるのです。
結果が全てですから、あれこれ考えても仕方ありませんが。
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今回の90/100キロのランで、
ノミを入れた瓶にガラス板を置いたら、
という話を思い出しました。
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ノミはとても跳躍力に優れた生き物らしいですが、
ノミを入れた瓶をガラス板で塞ぐと
ガラス板にバシバシ当たってそれ以上飛べない。
そのうちガラス板をとっても
それ以上の高さに跳躍することは無くなるそうです。
つまり、
自分で自分の限界を決めるのは簡単、
ということですね。
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私も今回限界を決めずに行け!とアドバイスがなければ、
90キロまで走る(坂は歩いている)なんてことは
出来なかったはず。
ここは自分を褒めてやってもいいかなと思っています。
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一方で、
思い入れみたいものが足りなかったのも事実です。
完走に向けて是が非でも、
という強い思いが足りなかった。
思いがあれば、時間を見間違えることなど
普通は有り得ないはず。
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ウルトラマラソンの神様がもしいるとするならば、
ぽっと出の私のようなランナーを
そう簡単に完走させはしないでしょう。
もう少し準備に時間を割いて
来年また出直してこいよ、
と言われているのだと受け止めます。
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★★今日の圧巻人生方程式★★
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自分の限界値を解放させてやることが、
限界突破への近道かもしれない。
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自分の頭上に目に見えない
ガラスの天井を設けるのでなく、
青天井な世界を用意しておこう。
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