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第1016回【nakaちゃんねる 圧巻人生達成プログラム】(2024/3/12)▲▲ルソーに見る、鍵穴に合う人生の送り方▲▲


日経朝刊裏面・文化のコーナーの下に
「画家の自画像」というコーナーがあるのですが、
ココあんまり熱心に読んでいませんでした。
12日付の内容をたまたま読んだのですが、
なかなかに含みのある内容でしたので
ご紹介をできればと思います。


アンリ・ルソーが取り上げられた回ですが、
ルソーの絵と言えば私はこれでしょうか。
「飢えたライオン」


飢えたライオン



ルソーの作品は、
「絵を習ったことがないから、評価された」
と言われるそうです。


ではそのルソーは
元々何をしていた人なのか。

税関吏の仕事をしながら、
休みの日に絵を描く
「サンデーアーティスト」でした。
しかも40歳までは、普通の税関職員。


父親が事業に失敗したことで
子供の頃から極貧生活を余儀なくされ、
差し押さえを何度も受けている。
その位の貧乏だったため、
学校で絵の教育を受けたことはなく
進学も叶うことはなかったそうです。

それでも自分には才能があると信じて疑わなかった。
その理由は、
小学校の時に絵で賞をもらったから、というもの。

たったそれだけなのです。
それでも絵や音楽の才能に秀でたところは
あったようですね。                                                               

その後勤め先のお金を盗んで
捕まったりした過去もあったようですが、
絵は描き続けたそうです。


しかし絵を描いても反応は無し。
下手くそな絵の例として
取り上げられる始末。


そのルソーを見出したのが、
若き日のピカソだったそうです。
それはピカソの絵風すらを変えてしまうほどの
本気の推しぶりだったとか。

ピカソがいなければ
ルソーという画家は世に広まることは
無かったのでしょう。


このエピソードからは、
どこでどんなご縁があるかは分からないから
ご縁は大事にしましょう。
そんな話も出来るでしょう。


しかしそれ以上に興味深いのは、
ルソーが専業作家としてデビューしたのが49歳。
しかも、その絵があまり評価されていない中での
異業界への転身だったのです。


加えてルソーは
本職だった税関職員の方でもパッとしない方で、
いわゆる出世できないタイプだったそうです。
軍隊にいる時も最下位の二等兵。
社会人(税関職員)としての生活が
そもそも当てはまっていなかったのでしょう。


こういう事例に触れるたびに、
合わない鍵穴にグリグリ自分の鍵を押し込んで
擦り減らしてしまうことの不毛を感じてしまいます。


ルソーにとっては
絵描きという仕事が(事後的にかもしれませんが)
カチッとハマる鍵穴だったのでしょう。
しかも49歳にして。

どこにどんな鍵穴があるかは
色々試してみないと分かりません。
しかし、                                自分に合う鍵穴を探す営みを送ることは
誰しもできそうです。


今は何者でもないあなたも、
最適な鍵穴を見つけたことで
人生が解放される可能性だってありますよね。

そのような鍵穴を探す旅は、
何歳からでも出かけられるはずです。

今日も素晴らしい一日をお過ごしください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

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★★今日の圧巻人生方程式★★


自分を擦り減らす鍵穴よりも、
カチッとハマる鍵穴を探すための
旅に出てみよう。
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