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第293回 【筋トレ日誌 その他日々是】284(2022/2/8)▲▲自分の母親が守破離の人だった、話▲▲

私の母親は押し花アートを教える
インストラクターをしているのですが、
かれこれもう25年近くも続けています。
我が母親ながら、
よくもそんなに長い間続けていますね、
と驚きを隠すことができません。


自身は、
下手の横好きだ、と言っていますが、
25年も続いてしかもお代を頂いているのですから
それは十分に
10年偉大なり
20年おそるべし
の領域かと思います。


さて、
ビジネスの世界や芸事の世界では
『守破離』を論じられることが多くあります。


最初は先生について型を身につけ、
先生からは一旦離れ色んな技を取り入れる。
そして、独自の世界を生み出す。
そんなところでしょうか。


私の母親のインストラクターの歴史も、
守破離そのものだなあと思ったのです。


私が高校生の頃に始めたはずですが、
先生につき黙々と学び、真似ぶ
そんな時間を多く過ごしていたような気がします。
(概してこの高校生の時期って
 親と距離をとっていたりするので、
 そんな気がする、という感じなのですが)


その後私も親元をしばらく離れることになるのですが、
実家に帰ると日に日に
作品の額が増えている事実に驚愕します。
(もちろん私の部屋も
 創作部屋として占領されましたが)


どうもこの時期に
元々の先生から離れて
自分の作りたいものが閃いた、らしいです。
(話好きなので、よくそんなことを話してきます)


そして今なお現役として、
人に教えながらも
自身の創作活動に意欲を持ち続けている、
といったところのようです。
(本人談+息子の目線)


母本人は意識しているかは分かりませんが、
守破離の道を進んでいるなぁ
と思ったわけです。
絶対に本人は、
今は守破離の守、
今日からは守破離の離、
なんていう風には考えていないはずです。


しかし、
守って破っていくまでにも20年近くも
掛かるもんだと考えると、
1日2日チョロチョロやってたところで
成果が出るはずなんてありませんし、
そんな期間で出されたものは
成果ですらない、ということになります。


最近とある落語家がたくさん出てくる番組で
とある落語家が降板した、
なんて話を聞きました。
この落語家さんがまだ守の段階に
行きついていないところ、
破の世界に入ってしまったから
なんだかギクシャクしてしまった、
というのもあるのではないでしょうか。


それを考えると、
まだ自分なんて始まってすらいないな、と
恥ずかしくも
まだまだ先があるじゃないか、と
希望が持てる気分にもなるのでした。

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