第72回 【筋トレ日誌 その他日々是】63(2021/6/10)▲▲一瞬の夏、から考えたこと(ショートメモ)▲▲

私のセミナー仲間の方が
沢木耕太郎氏の『一瞬の夏』を読まれたと言う話を聞き、
私も久しぶりに一瞬の夏に目を通してみました。
合わせて沢木さんの特集記事が掲載された
””SWITCH””第21号内のフォトストーリーも見ながら思ったこと。


『一瞬の夏』と言うノンフィクションは
沢木耕太郎氏が元東洋ミドル級王者のカシアス内藤の
再起に奮闘する様子を、自らをも登場させる
『私ノンフィクション』という当時は新しい形式で描かれた作品で。
文庫本を買った当初は、私も一気に読み通したものです。
(『一瞬の夏』というタイトルが、
 のちの作品『春に散る』に通じていて、私は好きなのですが)

この作品の中で 私が最も好きな点は、
沢木氏がカシアス内藤という自分にとっては全くの他人に対して
再起をかけた情熱を注ぎ込んでると言う点でしょう。
そもそも自分の人生で、
他人のために時間やお金を費やせる事はどれだけあるでしょうか。
これを情熱と言わずして何と言うでしょう。
他人のために利益度外視で動ける、
そんなことが人生の中で1でもあれば
それは大変に素晴らしい経験になるのではないでしょうか。


伏線もあります。
私は今、トライアスロンスクールに通っているんですけども、
その先生はつい先日仕事を辞め退路を断ち、
自分のスクールを独立して立ち上げたばかりなのです。

友人の誘いに乗ってその流れで、
と言ういきさつもありますが、
私は一顧客として先生のレッスンを受けるばかりでなく、
独立後の応援(広報的活動)、NPO立ち上げへの参画、等々、
人生を賭けているとは言えないながらも、微力ながらの応援をしているつもり。


しかし、
他者のために、他者に向けてエネルギーを発しているときの自分は、
自身が想像していた以上に充実感に溢れているし、
他者を自分ごととして捉えている事実を目の当たりにしたのです。

先生の今後の活動に、
こうしたらいいんではないだろうか、
という私なりの野望もあるのですが、
そんな野望に夢を託してみたらどうだろう、と思った次第。

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