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✨✨~ある介護ヘルパーの日常3~ (クレーム編)(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)✧


「あらあら、いらっしゃい」
ある市営住宅の玄関前。痛む右足を引きずる様に、60代の奥さんが掃き掃除をしているΣ੧(❛□❛✿)
“こんにちは、ヘルパーです。今日は暑いですね。”

「そうねぇ、あ、良いよ。先に入ってて。」
“いえ、血圧とか体温測りたいので”
「あ、そうか。分かった。」

奥さんと一緒に室内に入る!!
奥の自室にご主人が戻られる所で、「あ、お世話になります」と軽い会釈をされる。ご夫婦二人住まいだ。

奥さんの方には週3回、ご主人の方には週1回支援に入っている。
今日は奥さんだけの支援日で台所の片付けの日なので、血圧と体温を測ったら台所に移動し支援を始める。

「あ、給湯器点けて、お湯でしっかりやりなさいね。洗剤の洗い残しは困るから!!」

奥さんはそう言うと、台所入口にある給湯器のスイッチをピッと入れた!!台所の流しの桶の中には、何人分?何日分?の食器や調理道具が山の様にある。
それを約30分位の時間制限で洗い、周囲の掃除もするのだ。結構ギリギリ仕事ではある。と言ってるとドンドン時間が無くなるので取り掛かろう!!

片付け、掃除が全て終わると、記録を書いて終了!!
(よし!今日も無事終わった!!)と心の中でガッツポーズをし、事業所に戻った(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

私が事業所に到着し訪問の片付けをしていると、事務所で何やら電話対応の声がする、
 「はい、はい、そうですか。申し訳ないです。以後気を付けますので…」
 聞いた感じはクレームかな?私が責任者さんに
“どこからですか?”と声をかけると
「市営の奥さんから、ヘルパーがお湯を使いすぎて、ご主人がお風呂に入るのにお湯がないって。困るんだけどって」と話す

“え?奥さんが給湯器のスイッチ入れたし、洗剤の洗い残しは困るからしっかりお湯使ってって言われたんですけど。”
と報告すると、
「次回からは気を付けないといけないね。要注意な人だわ。」
と言われてしまった。
“以後気を付けて対応しますね”


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