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ヒヨコ通信vol.3~二週目(後編)~

お待たせしました!二週目の様子(後編)をお届けします!
今回も4羽のヒヨコについて熱く語っていきますので
ボンジリの身に何が起こったのか気になっていた方もそうでもない方も、
是非ご一読ください。

ボンジリを救え

二週目ともなると、だいぶ個性が見え隠れするようになってまいりました。
今回のボンジリ衰弱事件は、この”個性”が大きくかかわってくるのです。
1羽ずつ、紹介したいと思います(※個人の見解です。実際にヒヨコが何を考えて行動しているのかはさっぱりわかりません)。

①モモ

モモ

モモは1羽だけ身体がでかい(色も違うことから種類に差があると思われます)。でかい上に超マイペースです。あまり周りを気にして行動しない。まさしく唯我独尊。モモはただ歩いているだけなのにボンジリが突き飛ばされてよろけてしまっていました。
ただ、モモには悪気がないんです(※個人の見解です。実際に悪気があるかないかは定かではありません)。
目的地まで最短距離で移動することしか頭になく、「ん?今なんか当たった?」程度の認識です。
また、奴の困ったところは餌箱を占拠したがるのです。餌箱に頭だけ突っ込んで食べてくれればいいのに、身体ごと入って食べたがります。少し高さを出して、頭だけの方が食べやすい環境を整えてやっても、わざわざ登って餌箱の中に入り、足元の餌をつつきたがります。そうすると、他のみんなが食べられないのです。餌箱の中にフンが溜まるのです。
あ、別に邪魔をしようとしたわけではありませんよ?繰り返しになりますが、モモには悪気がないのです。ただ、自分がやりたいようにやったら、他人の迷惑になってしまっただけなのです。

②ササミ

ササミ

ちょっと意地悪なのがササミ。ササミは活発でよく箱の中を走り回っていたのですが、わざわざ他のヒヨコがいる場所を通って轢いていくのです。そうしてボンジリが突き飛ばされてよたついてしまっていました。
こいつはわざとです(※個人の見解です。実際にわざとかどうかは定かではありません)。
行火の上に飛び乗るのも好きなのですが、わざわざ見せつけるように飛びます。歩いても降りられる場所ですが、わざわざ飛んでおります。その方がかっこいいからです。着地地点に誰がいようがお構いなしで飛びます。見せつけたいからです(※個人の…以下略)。

③ムネ

ムネ

そつがないのがムネです。真っ白できれいなムネは誰かを攻撃するわけではないけれど、誰かに攻撃をされるわけでもない。誰の邪魔にもならずに、きちんと自分の居場所を確保している。そっと側に寄り添ってくれるようなヒヨコです。
ただ、キャラが弱い。
他の3羽のキャラが立ちすぎているからか、ムネはあまり話題に上がることはなく、今思い返してもムネ特有のエピソードが思い浮かびません。

④ボンジリ

ボン

そして、一番弱弱しいのがボンジリ(通称ボン)です。押しが弱い上にどんくさい。何となく他の3羽の一歩後ろをのたのたとついていくイメージです。ところどころ黒くて、何となく毛並みも悪く見えて、なんだか見た目もみすぼったらしい。まさに「醜いアヒルの子」を体現したような子でした。アヒルじゃなくてヒヨコですけどね。

どげんかせんといかん

ある日、ぐったりと座り込んだ姿のボンが発見されました。いつ見ても座り込んでいるので不安に思い観察してみると、よろよろと立ち上がってはモモにぶつかられてまた座り込み、その座り込んでいるところを走り回っているササミに轢かれるという何とも悲惨な様子が確認されました。
はい、また再び「どげんかせんといかん!」です。
そこで、巣箱を2つにわけることにしました。モモとササミの“弱肉強食チーム”とムネとボンの“ほのぼの生活チーム”です。ボンを1羽で隔離しても良いのかもしれませんが、2羽いた方が寒いときにお互いに寄り添って暖を取れると考え、寄り添ってくれそうなムネを同じチームに組み込みました。

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なんと、巣箱を分けたとたん、ボンが勢いよく餌を食べ始めたのです!!
押しの弱いボンは4羽一緒の時は満足に餌を食べられていなかったようで、それで弱ってしまっていたようなのです。ボンはみるみる内に元気を取り戻し、4日後には無事全員同じ巣箱に戻すことができました(将来喧嘩をしたりしないように、なるべく長い時間共に過ごして“仲間である”と認識してほしいので早めに戻しました)。

ヒヨコの世間も鬼ばかり

“弱肉強食チーム”を観察していると、どうしてボンが餌を食べられなかったのかわかりました。
奴らは他者を蹴落とすのです。
“ほのぼの生活チーム”が仲良く同じ餌箱から一緒に餌を食べているころ、隣の段ボール箱では弱肉強食チームの醜い争いが繰り広げられていました。
片方が餌箱に登って餌を占拠する→もう片方が登り餌箱から突き落として自分が占拠する→落とされた方が餌箱に登り、突き落とした片割れを逆に突き落とし返す→落とされた方が餌箱に登り、突き落とした片割れを逆に突き落とし返す→………
あとはこの繰り返しです。
これは…確かにボンでは食事にありつけません。むしろムネが良くこの喧噪の最中きちんと餌を確保していたものです。もしかしたら、一番底知れないのはムネなのかもしれません。

次回予告

ニワトリが飛べないなんて誰が決めた?
彼らは羽ばたく。
いつか大空を舞う日を夢見て。
次回「飛ばねぇ鳥はただの鳥だ」
次回もお楽しみに!

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